知的障害者のターミナルケア

 29, 2014 05:00
 知的障がい者の高齢化について、以下の論文を取り上げている。
 その第26回目。
 2001年に書かれた論文だから、10年以上前のものである。
 障がい者制度改革が目まぐるしく変わってきたので、当時を先取りした論文といえる。

 引用にあたっては、著者には失礼と思ったが、趣旨を変えない程度に直している。
 次のような文章の直しをした。
 1 修飾語が多かったので、省略した部分がある。
 2 文章が長かったので、短文化した。
 3 「~と思われる」といった推測語を断定語に変えたところがある。
 4 読みやすいように一文ごと段落で区切った。

 ひょっとすると、著者にとって不本意だろう。
 それよりも、ブログ読者にとってわかりやすくしたかったからである。
 ご理解のほどを。正確性よりも、わかりやすさを優先させた。
 そういう意味で、その責は本ブロガーにある。


【引用元】
美作女子大学・美作女子大学短期大学部紀要 2001,Vol.46,1~15
知的障害者高齢化問題の新たな展開(II)
A New Development of Service Programs for Aged Persons with Intellectual Disabilities (II)
滝 本 豪 徳


【引用はじめ】

9.この時期の施設利用について

 最後に知的障害者のターミナルケアとそれに関連する一連の権利擁護問題について触れておきたい。
 現在まだわが国には知的障害者対応可能なホスピスができてはいない。
 今後医療,福祉両サイドから検討すべき課題の一つと言える。
 その上で知的障害者の場合にホスピスケアで問題となる延命か尊厳のある死かという選択に関してどのようにとらえたらいいのであろうか。
 一般的には医師による告知と患者の同意,自己決定すなわちインフォームドコンセントということが言われる。
 しかし知的障害のある人たちの場合はだれがどのように判断するのか医療,福祉そして法律の専門家を加えて慎重に論議をすすめていく必要がある。
 現在民法が改正となり成年後見の制度化がようやくスタートしたばかりである。
 おそらく成年後見制度の実施により今後財産相続,遺言,埋葬等々に関しては一定の前進があるものと期待している。
 しかし援助の実際場面では課題がさらに先へ進んでいっているという印象をうける。

【引用おわり】



 終末期をどのように迎えるか。
 知的障がい者にとって十分検討されてない。
 ある入所施設で最期を迎えた人たちが、一室を占領して位牌が何十も並んでいるところを見たことがある。
 その人たちにとって、どんな一生だったのだろうか。
 その施設では最期までていねいに看取ってくれたに違いない。
 お盆とかお彼岸にはお坊さんに来てもらってお経をあげてもらっている。
 最期の看取りをどうするか、グループホームにおいても今後考えざるを得ない。
 最期をどうするか人間の尊厳を保つ上で重要なことと言える。
    
(ケー).
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