グループホームのバックアップ施設

 13, 2014 05:20
 知的障がい者の高齢化について、以下の論文を取り上げている。
 その第10回目。
 2001年に書かれた論文だから、10年以上前のものである。
 障がい者制度改革が目まぐるしく変わってきたので、当時を先取りした論文といえる。

 引用にあたっては、著者には失礼と思ったが、趣旨を変えない程度に直している。
 次のような文章の直しをした。
 1 修飾語が多かったので、省略した部分がある。
 2 文章が長かったので、短文化した。
 3 「~と思われる」との語尾を断定語に変えた。
 4 読みやすいように一文ごと段落で区切った。

 ひょっとすると、著者にとって不本意だろう。
 それよりも、ブログ読者にとってわかりやすくしたかったからである。
 ご理解のほどを。正確性よりも、わかりやすさを優先させた。
 そういう意味で、その責は本ブロガーにある。


【引用元】
美作女子大学・美作女子大学短期大学部紀要 2001,Vol.46,1~15
知的障害者高齢化問題の新たな展開(II)
A New Development of Service Programs for Aged Persons with Intellectual Disabilities (II)
滝 本 豪 徳


【引用はじめ】

4.実際に地域生活をすすめるための条件整備

 グループホームのバックアップであるが、従来はバックアップ施設などがもっぱら責任をもって支えてきた。
 高齢グループホームの場合はバックアップ施設に高齢棟などがあり、ケースマネージメントのできるスタッフを置いている施設ではこれまでと同様に一本化して支えていけばよい。
 そうでなければ日常的な暮らしに関係したバックアアップと早期老化対応など専門的なニーズの発生の場合にわけて支えていくことを提案したい。
 すなわち前者の場合ならば通常のバックアップ施設が行い,後者であればその地域のケースマネージャーが専門的に行うという方式である。
 予想される内容は、次のとおりである。
 日常的なサポートとしては各種グループホームでの生活相談,地域の人たちとの交流,レクレーション施設の紹介,ガイドヘルプの紹介などが含まれる。
 後者の例としては専門的なサービスに加えて権利擁護関係の制度の利用も含まれることになる。
 このあたりは国も留意をしており先の報告書にも十分にスペースをとって今後の検討課題を紹介している。
 最後にわが国でもグループホームの研究は急増しているが残念ながら若年の利用者を中心にしたものが多い。
 その中でごく最近島田らがグループホームに住む高齢知的障害者の調査研究の結果を報告しており注目される。
 今後さらにこうした地域で暮している中高齢者の研究の充実を期待したい。

【引用おわり】



 今ある施設が高齢化に備えてグループホームをバックアップ施設として整備することを勧めている。
 現在、そうした状況が展開されている。
 各事業所において、ニーズに応じたグループホーム建設に努力し始めた。
 ただ、保護者の多くはグループホーム建設を希望する。
 しかし、実際の入所となると本人にはまだ早いからといって入所しないケースも多い。
 また、今までの入所施設からグループホームとなると、生活が変化することに抵抗があって保護者が拒むケースあったりする。
 なかなかはじめは抵抗が大きかった。
 でも、利用してみると本人たちの生活が今まで以上に安定する。
 そうした実績が認められてきて、グループホームの希望が増えてきている。
    
(ケー).
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