障がい者の年齢の若い段階から介護について考えるべき

 30, 2014 05:13
 知的障がい者の高齢化に対する「親の思い」を調査した論文を紹介している。
 その第12回目。
 アンケート調査への協力者は、274名。:結構、大がかりな調査だ。

 保護者にとって、障がいのある子の高齢化は、若いうちはあんまり感じない。
 しかし、年齢がかさむにつれて、急速な老化が進むケースも少なくない。
 そうした実情が以下に述べられている。



【引用元】
山口県立大学社会福祉学部紀要 第ll号 2005年3月
障害者の高齢化に対する親の思いについて
一保護者に対するアンケート調査の結果から一
The Thoughts of the Parents to the Aging of Their Mentally Handicapped
-Through the research on the parents of mentally handicapped一
三 原 博 光(看護学部) 松本耕二(社会福祉学部) Hiromitsu MIHARA Koji MATSUMOTO


【引用はじめ】

5.全体的考察

 保護者の障害者の高齢化についての印象は、半数以上が年老いたと感じていなかった。
 これは、 調査対象となった約8割の障害者の年齢が、主に 20歳~39歳であることからも理解できよう。
 障害者の老化については、一般の人々の老化と変わら ないとする報告もあるが(及川と清水,1991)、しかし、障害者施設の現場では、65歳の年齢未満でも特別養護老人ホームへ入所した方が良いとする報告もあり(大阪・草笛の家,2004)、障害者が一般の人々よりも高齢化が早く進むケースもあるようである。
 また、本調査のなかで、わが子の老化を感じている親達は、その理由として「トイレでの助けが多くなった」「歩行が困難になっ た」をあげており、主な障害者の年齢が20歳~39歳であることからも考慮すると、一部の保護者は、 障害者の場合、老化が進むのは早いと感じていると思われる。
 したがって、高齢の障害者の処遇については、場合によっては、障害者の年齢の若い段階から介護について考えるべきであると思われる。

【引用おわり】



 備えあれば患いなし。
 早いうちから、高齢化に向けての準備が必要である。いずれ親の負担が大きくなる。子の介護が、親にとって限界がくるかもしれない。
 その前にいろんな手立てをしておく。限界が近くなって慌ててもいい選択ができない。
 子にとっても、親にとっても不幸である。
 子も、親も比較的若くて余裕あるうちに、対応できるところは対応しておく。
 少しずつの変化によって、子も親も耐性をつけながら高齢化に向けての準備をしておいた方がいい。
 体験者の話を聞く事も大切。
 また、ショートステイの利用によって親離れ、子離れを体験してみる。
 在宅しか経験のない障がい者が、急に家で生活ができなくなることを想定しておかなければならない。
   
(ケー)
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