高齢の障がい者の人生の終焉場所

 28, 2014 05:00
 知的障がい者の高齢化に対する「親の思い」を調査した論文を紹介している。
 その第10回目。
 アンケート調査への協力者は、274名。:結構、大がかりな調査だ。

 今回の調査は、高齢になった障がい者にとって、人生の最後をどこで迎えさせたいかという親の思いについてであった。
 その考え方は、いろいろ割れているという印象である。



【引用元】
山口県立大学社会福祉学部紀要 第ll号 2005年3月
障害者の高齢化に対する親の思いについて
一保護者に対するアンケート調査の結果から一
The Thoughts of the Parents to the Aging of Their Mentally Handicapped
-Through the research on the parents of mentally handicapped一
三 原 博 光(看護学部) 松本耕二(社会福祉学部) Hiromitsu MIHARA Koji MATSUMOTO


【引用はじめ】

4.調査結果及び考察

(6) 高齢の障害者の生活場所

④ 高齢の障害者の人生の終焉場所

 「自宅」70名(30.8%)「特別養護老人ホーム」53名(23.3%)、「グループホーム」52名(22.9%)、「現在生活している場所」29名(12.8%)、「病院」23名(10.1%)であった。
 「自宅」と回答したものが最も多く、本調査の対象者の障害者の多くが、自宅から通所授産施設に通っている影響が反映していると思われる。
 また、保護者はわが子を住み慣れた生活環境のなかで人生を終えさせてあげたいと希望しているので あろう。
 ただ、「自宅」と回答した割合は、軽度の障害者の保護者は、他の障害者の子ども達の保護者に比べて少なかった(重度:中度:軽度= 34.2%:32.0%:9.1%)。
 一方、軽度の障害者の保護者は、他の保護者に比べて特に「特別養護老人ホーム」を希望していた(重度:中度:軽度=21.1%:24.0%:40.9%)。
 軽度の障害者の保護者は、やはり長く在宅で生活をしてきたので、人生の最後の場所で「自宅」以外の「特別養護老人ホーム」、「グループホーム」に期待しているのもしれない。
 なお、どの程度の障害の保護者も「グループホーム」を人生の最終的な場所として期待していた。

【引用おわり】



 親たちは、自分の子にとって最後を迎える場所が、どこがいいか統一的な見解はないようである。
 強いて言えば、今まで住み慣れた場所ということである。
 住み慣れた場所が、障がい者にとってより良い場所であることが求められる。
   
(ケー)
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