高齢の障害者は、どこの生活場所が望ましいのか?

 27, 2014 05:51
 知的障がい者の高齢化に対する「親の思い」を調査した論文を紹介している。
 その第9回目。
 アンケート調査への協力者は、274名。:結構、大がかりな調査だ。

 以下は、高齢化した障がい者の生活場所として、望ましい所はどこかを調べたものである。



【引用元】
山口県立大学社会福祉学部紀要 第ll号 2005年3月
障害者の高齢化に対する親の思いについて
一保護者に対するアンケート調査の結果から一
The Thoughts of the Parents to the Aging of Their Mentally Handicapped
-Through the research on the parents of mentally handicapped一
三 原 博 光(看護学部) 松本耕二(社会福祉学部) Hiromitsu MIHARA Koji MATSUMOTO


【引用はじめ】

4.調査結果及び考察

(6) 高齢の障害者の生活場所

③  高齢の障害者は、どこの生活場所が望ましいのか?

  「グループホーム」80名(33.8%)、「特別養護老人ホーム」65名(27.4%)、「自宅」47名(19.8%)、「現在生活している場所」40名(16.9%)、「病院」5名(2.1%)であった。
 「グループホーム」や「自宅」、「現在生活している場所」と回答した親が多く、保護者は、「特別養護老人ホーム」や「病院」などの子ども達の生活が急激に変化する場所を好まないようである。
  障害の程度でみると、どのような障害者のグ ループであったとしても、保護者は「グループホーム」、「特別養護老人ホーム」が、高齢の障害者の生活に相応しいと考えていた。
 保護者は、「グルー プホーム」では、生活が規制されずに自由な老後の生活を送ることができるであり、介護がどうしても必要な場合、「特別養護老人ホーム」が相応しいと考えているのであろう。
 ただ、障害の程度を見ると、軽度の障害者の保護者は「自宅」や「現在生活をしている場所」を希望していない。
 軽度の障害者の保護者は、長い間、自宅のなかで子ども達の世話をしてきたので、これ以上子ども達の「自宅」での生活を望んでいないのかもしれない。

【引用おわり】



 以上の調査結果から見て、最終的には「グループホーム」といった生活の場を求めている。
 地域に障がい者にとって住みごこちのいい生活の場が必要である。
 親も子も高齢化する前に、その準備に取りかかることである。
 早い時期から、多方面に対する働きかけをみんなで協力して行う。まだ早いと思っていても必要な時期が必ず来るし、今必要な人だっているのだから。
   
(ケー)
関連記事

COMMENT 0

WHAT'S NEW?