障がい者自身の高齢化についての認識

 24, 2014 05:07
 知的障がい者の高齢化に対する「親の思い」を調査した論文を紹介している。
 その第6回目。
 アンケート調査に対する協力者は、274名。
 障がいのある子ども自身が、高齢になることについてどのぐらい認識しているかを調べた。



【引用元】
山口県立大学社会福祉学部紀要 第ll号 2005年3月
障害者の高齢化に対する親の思いについて
一保護者に対するアンケート調査の結果から一
The Thoughts of the Parents to the Aging of Their Mentally Handicapped
-Through the research on the parents of mentally handicapped一
三 原 博 光(看護学部) 松本耕二(社会福祉学部) Hiromitsu MIHARA Koji MATSUMOTO


【引用はじめ】

4.調査結果及び考察

(3) 障害者自身の高齢化についての認識

①  子ども自身、高齢になることを理解していると思うか?

 「思う」40名(15.0%)、「思わない」116名(43.4%)、「分からない」111名(41.6%)と回答し、多くの保護者は、障害者自身が高齢化を認識しているとあまり感じていないようである。
 ただ、この場合も「思う」の回答結果について、障害の程度の差がみられた。
 軽度の障害者の保護者の方が、重度の保護者よりもより強く、子ども達が高齢化を認識していると回答していた(重度:
軽度=11.9%:24.O%)。
 つまり、軽度の障害者は、重度の障害者よりも、高齢化を認識できる能力があると保護者達は感じているのであろう。

② 「思う」場合、その理由は何か?

 「思う」と回答した40名のうち、「両親の死の問題について話をする」15名(34.6%)、「自分の身体の衰えについて話をする」9名(22.0%)であった。
 「思う」と回答した保護者は、子ども達が死や身体の衰えを認識していると思われる。
 しかも、この回答の内容については、障害の程度の差が見られなかった。
 つまり、障害者が高齢化を理解する一つの要因が「両親の死」であると言えよう。
 その意味で、障害者の生活のなかで、保護者の存在が大きいと言えよう。

【引用おわり】



 知的障がい者自身が老化し、高齢化することに対して、どのように理解させるかは難しい。
 言葉の理解に限界があり、ずっと先のことまで考えられない。
 そうはいっても、高齢化を身近なものとしてとらえることができる人は、「両親の死」に対する不安は持っている。
 そのためにも、親亡き後が安心できるものにしなければと思う。
 
(ケー)
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