知的障がい者の早期老化問題

 11, 2014 05:22
 本育成会の大きな課題の1つとして、高齢化の問題がある。
 家族の高齢化はもちろん、障がいのある本人も高齢化してきている。
 それで、年ごとに高齢化率が上がってい.る。
 こうした高齢化問題のあり方について検討している以下の論文を紹介している。

 その第3回目。



滝 本 豪 徳 著
知的障害者高齢化問題の新たな展開(I)
A New Development of Service Programs for Aged Persons
with Intellectual Disabilities (I)
美作女子大学・美作女子大学短期大学部紀要
 2000,Vol.45,10~18



 今回は、知的障がい者の早期老化への対応がどうなっているか取り上げている。



【引用はじめ】
 知的障害者の早期老化問題の論議は,今日,公的介護保険の実施を目前にひかえ,あらためて独自の意義をもちつつある。
 介護という点に関しては一般高齢者の介護ニーズと高齢期の知的障害者の介護ニーズで共通するものは多く存在する。
 しかし,反面でそのニーズの発生の状況,時期,予防,実際の介護場面での対応などさまざまな独自の配慮が求められる。
 一方では知的障害のある人たちも従来言われたほど短命でない。
 ダウン症者の場合など除けば,さほど早期老化が顕著というわけではない。
 であれば一般高齢者と同じ条件で高齢期の介護問題を検討すればいいという見解もあるかもしれない。
 しかし実際には早期老化を抑制するため一定の取り組みの継続がある。
 そうした努力の結果として,一般高齢者の場合に少しずつ接近しているのである。
 このような特別な配慮を欠くと,以前みられたように不必要な早期老化を再発する危険性もある。
 こうした状況を十分にふまえた慎重な論議を関係者には強く望むものである。

【引用おわり】



 ここでは、知的障がい者にとって、一般高齢者と同様の介護サービスだけでは不十分と指摘している。
 さらに、知的障がい者に対して適切な配慮をしなければ早期老化してしまう。
 そのためには、個々のニーズに応じた早期老化を抑制する配慮の継続こそ必要となる。

(ケー)
関連記事

COMMENT 0

WHAT'S NEW?