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障害のある求職者と企業とのミスマッチ

 10, 2014 06:00
 全日本手をつなぐ育成会編「知的障害者者の就労と生活に関わる 政策提言Ⅰ」(2014年1月)がまとまった。
 全日本手をつなぐ育成会障害者政策研究開発センター 就労支援ワーキングチーム(委員長 松矢勝宏)による成果である。
 知的障がい者の就労支援施策に関する現状と課題について、詳細にまとまっている。
 ていねいに読んで、私たちが今後いかなる働きかけをすべきか学んでいこうと思う。

 シリーズで引用・紹介している。

 その第23回目。

一般就労しても、定着率が不十分という結果が出ている。
 これをどう克服していくか。
 なぜミスマッチが生ずるのか。
 きちっとした要因分析が必要である。

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【引用始め】

3. 福祉事業所等への支援施策

(1) 障害のある求職者と企業とのミスマッチの防止(p.10~p.11)

 福祉からの一般就労者が増加するとともに、就労者と雇用企業との不適切なマッチングが指摘されることが多くなっている。

 半年後の定着率 2008年度=73.2%⇒2009年度=73.4%⇒2010年度=73.5%

 1年後定着率  2008年度=58.2%⇒2009年度=64.7%⇒2010年度=65.4%

 上記の調査=全国141カ所の支援センターにおける就労半年後と一年後の定着率比較
 (2012年厚生労働省障害者総合福祉推進事業「一般就労後の職場定着フォローアップに関する調査より」)

 上記の調査が示すように、就労後、半年のうちに30%弱が離職し、1年経過すると40%程度が離職している。

 この要因としてマッチングのミスが考えられる。

 マッチングミスは、就労後のフォローアップを行っている機関への負荷を増加させる。

 不適切なマッチングには支援者側・政策制度それぞれの要因があり、それぞれ克服する必要がある。

 
(この項つづく)

【引用終わり】

★ 上記の引用文については、一文そのものが長文のため、短文に直した。
  また、前後関係を入り替えたりした部分もある。段落は一文ずつにした。
  著者には申し訳ないが、できるだけわかりやすくするためなのでお許し願いたい。
  意味内容は変えてない。語尾を変えている程度だ。
  著者の意図を忠実に再現したつもりである。

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 このマッチングミスを減少させるには、どうすべきか。
 どう改善すればうまくいくのか、個々の事例を詳細に分析しなければならない。

 企業は景気に左右される。業績が伸びなくなり企業に余裕がなくなると、働き手に負担がかかってくる。
 人間関係もぎすぎすしてくる。
 それに耐えられず辞めざるを得ないこともある。
 こうした事例の多くは結構長期就労している人たちである。

 しかし、引用した事例では、半年後、1年後といった短期に離職する例である。
 半年後3割、1年後4割が辞めている。
 この数値は明らかにシステムに欠陥があるとしか考えられない。
 企業と求職者にとって、こうしたことを繰り返していてはあまりにロスが大きい。
 互いにウィン・ウィンの関係ができてこそ、障がい者就労は推進される。
 マッチングミスが起きる要因をまず明らかにすることである。

(ケー)
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