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 障害のある学生が、障害を受容することが難しい例がある。
 また、保護者も障害程度を十分認識してない例もある。
 こうしたギャップをうめることも教育の一環である。

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第293回目だ。
 
 

【引用はじめ】

file:///C:/Users/仁/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/ZKHT9TQV/kaigaishisatsu.pdf
諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会 海外知的障碍者高等教育研究班
長谷川 正人・長谷川 美栄・志免木 章・井手 祐輔/他
2016年11月30日

第4章 韓国における知的障碍者の大学進学

第10節 夕食懇親会

 定宗:学生さんの障碍受容はどの程度進んでいるのですか。

 キム教授:学生全員が、自分はこういう状態だということはっきりと理解しています。
   こういう認識ができなかったら社会に出て適応できないので、自分のことをしっかり知ってその上で勉強をして社会に出ます。
   境界性障碍は正常と非正常の境のところにあります。
   そういう場合は、学生は自分が正常か非正常かはっきり認識ができません。
   先生たちは機会があるごとに、自分が持っている障碍を素直に受け入れるように指導しています。
   また そこでは、自分自身の選択と責任を強調して指導しています。
   正直、3 年生になるまで将来の夢がパイロットに なりたいという非現実的な夢を持っている学生もいます。汽車をつくります等。
   そういう学生には、真剣に現実を受け入れるように指導することも重要です。

 定宗:ゆたかカレッジの学生は、障碍受容が難しいところがあります。
   自分の障碍を相手に伝えることが難しく、どうやって障碍受容をしていただこうかということが課題です。

 キム教授:障碍を持っていることは誰もが認めたがらないです。買い物をさせたりすれば実際なかなかできません。
   彼らの目線に合わせて何度も伝えます。自分の能力をわきまえることで、社会に出ても適応できるような人材になります。
   1 年生、2 年生の時は衝撃になるので、できるだけ慎んでいますが、3 年生 4 年生になると、次第 に学校に慣れて、学校に適応
  しながら、それに合わせて少しずつ度合いを高めていきます。
   あなたは、こういうことができないなど限界があることを伝えます。
   ショックにならない範囲で少しずつ範囲を広げながら指導していくしかないと思います。
   ほとんどの保護者は、自分の子は現実より能力が高いと過信しています。
   卒業してから就職先で行政補助など事務的な仕事がほとんどできると思い込んでいます。企画力が乏しいのは事実です。
   ワープロも補助程度のレベルなのに、保護者は最もらしい役職や立派な仕事先などを求めるので困ってしまいます。
   入学するときは、無事に卒業したらそれで満足しますと言いながらも 4 年生になったら「これぐらいの仕事にしか就けないの」    「先生もう少し頑張ってください」など言われます。
   保護者と先生の関係でもめごともあったりしますが尊敬する関係です。
   現実のところで十分考慮して、学生の好みの分野に指導していきます。
   保護者と先生たちの意見の違いをどれほどしぼっていくかが課題です。

 

【引用おわり】

 自分の能力に合った仕事探しも重要だ。
 障害のある学生にとっては、保護者の考え方も影響する。
 本人も保護者も適切な障害受容を行うことも大事にしている。        

(ケー)

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