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 韓国ナザレ大学は知的障害のある学生と、障害のない学生が共に学ぶ世界初の大学と言っていい。
 米国、欧州にも見られない大学だ。
 知的障害のある学生にとっても魅力的で、入学するのも難関である。
 浪人して再受験する人もいる。
 入学試験も二次まであり、さまざま工夫した内容だ。

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第288回目だ。
 
 

【引用はじめ】

file:///C:/Users/仁/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/ZKHT9TQV/kaigaishisatsu.pdf
諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会 海外知的障碍者高等教育研究班
長谷川 正人・長谷川 美栄・志免木 章・井手 祐輔/他
2016年11月30日

第4章 韓国における知的障碍者の大学進学

第10節 夕食懇親会

 チェ教授:今日はたくさんいらっしゃって、とても個人的にはうれしいです。また仲良く、そのような感じを持てたらいいなと思います。  何かあったら力になりますので、またよろしくお願いします。

 理事長:自分たちは、今までカナダとオーストラリアの大学の中で知的障碍の学生の実際を見てきたんですけど、 ヨーロッパではど  んな感じですか。

 キム教授:ヨーロッパのことはよく分かりません。たぶん正式学科よりは障碍教育コースになっているのではないかと思います。
  ドイツには職業学校はいくつかあると思います。しかし発達障碍者向けの学校は見たことがありません。
  てんかんを患っている人向けの学校とかはありますが、知的障碍者向けの学校は見たことがありません。
  よくわかりませんが、うちの学校は世界一です。世界で最初ではないかと思います。

 理事長:世界最初ですよね。海外の大学と交流はないのですか。

 キム教授:神戸大学とは交流しています。アメリカには知的発達障碍に関するプログラムを持つ大学がありますね。
  交流しようと今いろいろと検討中です。

 坂本:入学試験は難しいですね。ここの入学試験の倍率は 5 倍ですよね。

 キム教授:二次まで試験があります。一次試験は基礎学力検査。国語、数学、英語、エッセイ、職業能力評価があります。
  その日、午後は面接。そこで定員の 2 倍にまで絞り込みます。一次試験をパスした学生に限って二次試験を案内します。
  面接試験をしますけど、今年はどうなるかわかりませんけど、例年までは大集団活動テストとか、そういうものですね。
  例えば体育活動ですね。組別に何かさせます。体育活動を通じてですね、学生それぞれの特性や性格があらわに出ますからね。
  もう一つは美術プログラムですね。
  例えば、「家を描いて下さい」と指示してから、「この家を描いた理由を説明してみてください」と説明を聞きます。
  そうすると、学生がそれぞれの長所とか短所とかだいたい把握できます。当日午後は、両親と一緒に面接をします。
  父母と一緒の面接は成績には反映しません。父母と一緒の面接の前に深層面接というものがあります。
  短い短文を提示して、それを読んでみてくださいと指示します。その文章を読ませながら、その文章について色んな質問をします。  その答えを聞いて学生の長所とか短所を把握します。親との相談の時は現実的なところも話します。
  4 年間、お金もかかりますので「途中でやめることはないですか」とか「学生の支援や後援はどういう風にやっていきますか」という ことを尋ねます。
  これらの試験の結果をまとめて 25 人を選抜します。
  25 人を最終選抜するときに、万が一の辞退などのことを考えて 10 人程度を補欠、キャンセル待ちのような待機人数も選抜します。
  実際は、途中であ きらめる人はほとんどいないからそれは該当しません。
  試験を受けて不合格になった人が浪人して、2 回 3 回と 繰り返し受験にチャレンジする人も多いです。
  今までの新入生選抜システムはこれまで長い間やってきたのでほとんど知られています。
  そこで来年度からは新たなシステム、パターンでやることを検討しています。

 

【引用おわり】

 入学試験では基礎学力検査、エッセイなどが課せられる。
 軽度の障害を対象にしていることがわかる。
 卒業後の就労定着はどういう状況なのだろう。     

(ケー)

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