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 アナリタの母が大学におけるインクルーシブ教育の意義を語っている。
 知的障害のある娘が大学で学べたことを喜んでいる。
 それも娘に合った内容だったことを評価しているのだ。
 メンターとのお付き合いができたことは大変良かったというのだ。

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第226回目だ。
 
 

【引用はじめ】

file:///C:/Users/仁/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/ZKHT9TQV/kaigaishisatsu.pdf
諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会 海外知的障碍者高等教育研究班
長谷川 正人・長谷川 美栄・志免木 章・井手 祐輔/他
2016年11月30日

第3章 オーストラリアにおける知的障碍者の高等教育保障

第7節 プロジェクト参加学生インタビュー

4 アナリタの母、ラクシミの場合

 「アナリタの母、ラクシミといいます。
 母親として自分の娘が大学でこうして勉強できるということは、とてもエキサイティングなことに感じています。
 また、そういう機会を与えられたことを、大変うれしく思います。
 私がこのプログラムについて知ったのは、仕事の同僚から聞いたということなんですね。
 娘のアナリタは、学校を卒業した後に仕事をしていたわけですけど、もっとこういう機会があったらいいと考えていたんです。
 そのときに、職場のある友たちからこういうプログラムがあるよということを聞いて、あとで E メールでそのプログラムの詳細を知らせてくれました。
 それがきっかけです。
 私がこのプログラムに関心を持った一番の理由というのは、娘のアナリタに大学に行く機会を与えてくれるものであったということです。
 娘が大学に行くということは、親にとっては不可能な夢なんです。
 ですから、娘に対しては、大学に行くとかということを敢えて勧めることはしませんでした。
 決してこんなことは起こるわけがないという考えがあったからです。
 しかしこのプログラムを聞いて、特に、このプログラムがインクルーシブなものであるということで大変興味を持ちました。
 このインクルーシブというのは、すなわち、障碍を持っている人たちだけのものではないということ、あらゆる人たち、学生たちに対して提供されるものであるということなので、娘の立場からしても大変興味がある、また大学に行くという夢を叶えてくれるものでもある、また親として娘がそうした機会を得られるということは、本当に素晴らしいことだと思いました。
 大学での最初のメンターは、娘とは違う学科を専攻していました。
 娘は考古学を専攻していましたが、メンターは他の教科を学んでいました。
 ただ、学業は別にしても、母親としては娘が同じ年齢の人と一緒に過ごす、そして、その人といろいろな話をし、そして支援をしてもらうということは親の気持ちとしては安心できるというところがあります。
 それから、教科は違うにしても、一緒にランチを食べるとか、そうした友人がいるということ自体がとても重要な点だと思いました。
 そして、2 学期になって付いたメンターは、娘と同じ教科を勉強していた人でした。
 古代ローマについての勉強でしたけど、彼女の場合には、社会的に時間を一緒に過ごすというようなことはあまりありませんでしたが、レクチャーを受ける上でどこに行けばどういう情報があるとか、勉強していく上でいろいろと役に立つアドバイスをしてくれたということがとても娘にとってありがたいことでした。
 今年度はアナリタは自尊感情も高まってきたし、それから自信もついてきたというのは明らかなんですね。
 ですから、来年度はもっと自立してほしい。
 通学の時も、ひとりで通学をしてみるというようなことを実際にやってもらいたいなと思っています。」



【引用おわり】

 アナリタはメンターと密接なかかわりを持つことができた。
 それが母親にとって安心だった。
 大学生活を送る上でとても大事であった。
 アナリタの大学生活を送る基盤となっていたのである。                        

(ケー)
 シドニー大学のインクルーシブ教育を受けたアナリタが、その意義を語っている。
 父母の影響でシドニ―大学のプログラムに参加して良かったこと。
 メンターや多くの仲間と交流し、サポートを受けたこと。
 考古学などの勉強ができたこと。

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第225回目だ。
 
 

【引用はじめ】

file:///C:/Users/仁/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/ZKHT9TQV/kaigaishisatsu.pdf
諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会 海外知的障碍者高等教育研究班
長谷川 正人・長谷川 美栄・志免木 章・井手 祐輔/他
2016年11月30日

第3章 オーストラリアにおける知的障碍者の高等教育保障

第7節 プロジェクト参加学生インタビュー

3 アナリタの場合

 「アナリタといいます。
 考古学と古代ローマの勉強をしました。
 とっても楽しかったです。
 というのは、講義に出ても内容が理解できたからです。
 それから講師の先生やメンターからいろいろなフィードバックをもらったこともとてもうれしかったです。
 私がこのプログラムを知ったのは、母がこのプログラムについてよく知っており、その母が私に教えてくれました。
 それから、父がシドニー大学に通ったのでよくこの大学に連れて行ってくれたので親近感がありました。
 このプログラムに参加してみようと思った理由は、まず私は人が好きで、いろんな人たちに会えるということがあります。
 それからこのプログラムではいろんな情報を提供してもらえるということを知ったからです。
 あとは、実際にメンターなどと一緒にいろんなことができるということもおもしろいと思いました。
 私は関心があることを今まではひとりでいろいろとやっていたわけですけども、考えたんですね。
 他にも同じように関心を持っている人がいれば一緒にやっていいんじゃないか、それからそのような同じ関心を持っている人と一緒に何かをやるとか、あるいは、バックグラウンドがまったく違う人と会う機会があって一緒に何かをやるというような人がいたら楽しいことだと思うし、あとはそうしたことをしながら自分をサポートしてくれるという人がいたらこれはとてもいいことだと思うんですね。
 それからもうひとつ、一方的に誰かがこれをしようというのではなくて、いろんな見方があるわけで、それを話し合うということはいろんな意見が聞けて、とてもいいことだと思います。
 それからあとは、自分で何か成し遂げたいという気持ちがあって、それができるんじゃないかなと思います。
 大学生活では、私には 2 人のメンターがいました。
 2 学期のメンターはコリーナという人で、彼女は本当にいろんなことで手助けをしてくれました。
 よく携帯電話にテキストメッセージを送ってくれたんです。
 それから、教室の中では、メモ取りをしたりもしたし、また私がちゃんとついていけてるかどうかをチェックをしてくれるということもありました。
 2 学期の最初から最後までを通していろいろな形でサポートしてくれました。
 それから、あとはチュートリアル(個別指導)のときにも一緒についてきて手伝ってくれました。
 彼女自身は私と同じコースで勉強している学生でもありました。
 私がこの大学に入って一番良かったことは、視野が広がったということだと思います。
 物の見方が広がったと思います。
 たとえば、今自分の周りで何が起きているのかということについて、以前よりも意識が向くようになりました。
 また、母親に、今、自分が関心のあることを話したときに、母にはあまり関心がないようなことがあるんですけど、それは私が母とは違う関心を持つ、つまり、自立して生きているということの現れだというように思うようになりました。
 もちろん、母は、それぞれの学期を通してサポートしてくれるし、実際に一緒に学校まで通うときについて来てくれたりするのですが、時々、『これじゃだめだ』『たぶんそれはやめにした方がいいのではないか』と思うことがあるんですね。
 そんなふうに自分の考えが出てきてそれを母に話ができる、大学でこうこうこうだということを元にして母と話ができるようになったというのがとてもよかったと思います。
 母はちゃんと話を聞いてくれるし、理解をしてくれるというところがあるので、自分が思ったことをいろいろと話ができるということ、できるようになったということがとてもよかったと思います。
 私にとって大学生活の中で一番難しいと思ったことは、自分個人の生活と大学での生活とのバランスの取り方、どういうふうにすればいいバランスが取れるのかというのが難しいことだと思います。
 来年度の楽しみは、よりたくさんの自由、選択肢がもっとたくさんあるということ、それとレクチャーを通してもっとたくさん知識を得ることです。」



【引用おわり】

 アナリタにとって、大学のプログラムが適切だった。
 それは父母、メンターなどの支援が適切に行われたからである。
 本人もそれに応えて意欲的に活動した。
 こうした相互関係がうまくいったのである。                        

(ケー)
 大学でインクルーシブ教育を受けたアイリーンは、その経験を語ってる。
 大学生活におけるメンターとの密接な関係。
 クラスメイトができたこと。
 勉強の楽しさを味わうことができたこと。
 意義のある大学生活を送ることができたこと。など

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第224回目だ。
 
 

【引用はじめ】

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諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会 海外知的障碍者高等教育研究班
長谷川 正人・長谷川 美栄・志免木 章・井手 祐輔/他
2016年11月30日

第3章 オーストラリアにおける知的障碍者の高等教育保障

第7節 プロジェクト参加学生インタビュー

2 アイリーンの場合

 「アイリーンといいます。
 私は、幼児期における栄養および健康についての勉強をしました。
 とても興味深いと思いました。
 このプログラムの存在については、母から聞きました。
 このプログラムに参加したいと思った理由は、自分もやはり大学で勉強したい。
 特に、兄や父が大学に行ったように私もそういうことをしたいと思いました。
 この IEPプログラムではそれができると知りました。
 私の大学生活では、メンターは、ジェミーという男子学生でした。
 彼は、授業が休講になったときには、スマートフォンでそれを私に教えてくれました。
 「今日は授業があるよ」とか「今日は授業が取りやめになったよ」と。
 私は、幼児教育ということで一貫してそれに関連した教科を勉強してきました。
 メンターのジェミーも同じコースに入っていました。
 ジェミーを通じて私はとてもいいたくさんの友たちを作ることができました。
 大学に入って一番良かったことについてですが、父は、UTS(シドニー工科大学)でエンジニアリングを教えています。
 それで、私もこの大学に通うので、一緒に家を出て、それであるところで、私はこっちの大学、父は向こうの大学と「じゃあね」というふうに別れます。
 一緒にそれができるというのがとても嬉しいです。
 その他には、クラスメートができたということです。
 また、毎学期、授業でプレゼンテーションをするので、そこでとてもいい経験をしています。
 また、そのプレゼンをするためにいろんな人たちと会うということもとても楽しいことでした。
 特に教育学部の学生たちと一緒にプロジェクトを組んで、その結果をプレゼンしたというのはすごくいいことだったと思います。
 自分は先生になりたいので、教育学部の学生たちと「はらぺこあおむし」の絵本を一緒に作って学校で教える経験をしました。
 それをビデオに撮って、どのような教育がインクルーシブ教育か、健康、食事、アレルギーの原因、ピーナツバターなどはアレルギーの可能性があるのでフルーツを食べましょう。
 そういうことをビデオにまとめて5分間にまとめてプレゼンをしました。
 1学期は13週間ですが、プロジェクトを組むのは真ん中くらいから始めています。
 一方、大学生活の中で一番難しかったことは、ある先生が早口すぎて、ちゃんとノートが取れないというのが大変でした。
 だから、取れるだけノートをとって家に帰ってそれを読み返してもう一度書き直すということをしました。
 来年度最も楽しみにしていることは、もっとたくさん勉強をすることです。
 それから、新しいコースで勉強するということも楽しみにしています。」



【引用おわり】

 アイリーンは、大学生活の1年間を過ごして、さらに次の新しい1年もとても楽しみにしている。
 期待感でいっぱいだ。
 こうした充実した大学生活は、彼女の一生にとって重要な経験となるはずに違いない。                       

(ケー)
 ステファニーという知的障害のある女子学生は、家族の期待もあって大学に進学できた。
 2年間の大学生活の中で、『ヘルス&スポーツ』と『若者と文化』の教科を学んだ。
 それに、3人のメンターから支援を受けて、より良い学内生活ができた。

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第223回目だ。
 
 

【引用はじめ】

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2016年11月30日

第3章 オーストラリアにおける知的障碍者の高等教育保障

第7節 プロジェクト参加学生インタビュー

1 ステファニーの場合

 「こんにちは。私の名前は、ステファニーです。
 私は栄養学を勉強しました。
 特に、健康とスポーツといったことを勉強しました。
 いろんな学科を勉強しましたが、どれもとても楽しいと思いました。
 私はこのプログラムのことを、前にこのプログラムのコースに通っていた友だちから聞きました。
 その彼女の方からどういうコースだったかとか、2 年間どうだったかとか聞いて知ったわけです。
 このプログラムに関心を持った理由は、はじめは、母が大学に行ってほしい、私にもっと学んでほしいという思いがあったからです。 もちろん、私自身ももっと学びたいと思いました。
 大学生活では、私には、メンターが 3 人ついてくれました。
 まず、マンリーさんですが、彼女は、私が勉強してきたふたつの教科でいろいろ手伝ってくれました。
 『ヘルス&スポーツ』という教科と、『若者と文化』という教科です。
 2 人目がグリーさんです。
 彼はスポーツコーチングの部分で勉強を手伝ってくれました。
 その2人は同じ教科を勉強していた人ではなくて、ただ自分が授業を受けるときに一緒に来てくれて隣に座ってくれたんです。
 3 人目はミッキーさんです。
 彼女はソーシャルネットワークということでいろいろと人とのつきあいの輪を広げるときに手伝ってくれました。
 いろいろなお話をしました。
 私にとってこの大学に入って一番良かったと思うことは、この大学で勉強し始める前は、自分に自信がなくて一人では何もできませんでしたが、社会に出るためのいろいろな勉強をするということを通して、自分ひとりでも様々なことができるようになったことです。
 つまり、自立できたということです。
 一方、大学生活の中で一番難しかったことは、これから先生になろうとして勉強している教育学部の学生たちとグループプロジェクトを組んだときなのですが、そのときのコミュニケーションの手段としてフェイスブックが使われました。
 そのフェイスブックでは、みんなチャットをしているので、ひとつのトピックにずっと一貫して話をしているわけじゃなくて、話題がそれたり、別の話題に移っていったりということが頻繁に起こります。
 そのため、自分にとっては、その流れについて行けないという問題がありました。
 最終的には,このプロジェクトのコミュニケーションの手段としてベターなのはフェイスブックではなく、Eメールの方がいいだろうということになり変更になりました。
 私にとっては、フェイスブックを使ったコミュニケーションというのが一番難しかったです。
 来年度、一番楽しみにしているのは、夏休みが明けて、友たちとまた会えることです。
 家庭や地域での生活で一番の変化は、自立してきたことと自分に自信がついたことです。」



【引用おわり】

 ステファニーは、3人のメンターと密接な関係を築くことができた。
 また、SNSなどのコミュニケーションの仕方も経験した。
 自立した生活もできるようになり、自信もついたことがステファニーにとっての収穫であった。                      

(ケー)
 シドニー大学で実施したインクルーシブ教育に関するパイロット事業は小規模ながら成功した。
 さらに本事業を発展させるにはどうするか。
 そうした今後の方向性が検討されている。

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第222回目だ。
 
 

【引用はじめ】

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2016年11月30日

第3章 オーストラリアにおける知的障碍者の高等教育保障

第6節 シドニー大学におけるインクルーシブ教育の実際

6 プロジェクトの今後の方向性

 今後、このプロジェクトを継続していく方法、州政府からの補助金の継続を指向していく方法を検討する上で懸念されている問題は、国が主導して導入された「障害者保険制度」である。
 この保険制度の導入により新しい機会が設けられる一方で、これまでのやり方を大きく変えなければならないところが出てきている。
 そこで、CDSは、今後は、「社会企業モデル」をベースにしていこうと検討している。
 すなわち、CDS としては、社会的市民である企業、とりわけ慈善事業に協力的で活発な企業等にアプローチし、ビジネス関係を持ちながら、これまでのやり方を継続していくというビジネスモデルを模索している。
 例えば、企業がスポンサーとなり奨学金を出すとか、学生一人ひとりに対してお金を出してもらう等のことも考えている。

 その一方で、これまでのプログラムをさらに改善していく努力を続けるということも推進している。
 また、大学のキャンパス内においてもこのプロジェクトが拡大しつつあるため、大学側の支援の規模も大きくなってきている。
 そこで、さらに学内での様々な活動に参加できるようロビー活動を続けていく予定である。

 CDS は、今後、学生たちのインターンシップの導入も検討している。
 学生個々人、やりたいことは様々だが、国際的なリサーチにおいても明らかになったように、職場での経験、コミュニティでの経験を、実際の現場で行う機会を創っていくことが必要であると考えている。



【引用おわり】

 インクルーシブ教育を継続するための方向性は3つにまとめられる。
 1番目は、公的な機関からの補助制度を活用するとともに、企業などからの補助制度を設ける必要がある。
 2番目は、学内活動が参加しやすくするプログラム内容の改善である。
 3番目は、実際の場におけるインターンシップの導入である。                     

(ケー)
 シドニー大学で実施されたインクルーシブ教育で、一般学生がメンターの役割を担った。
 その経験がとても貴重だったという感想を以下で述べている。
 メンターとして、障害のある学生たちとより良い関係を築いた。
 それが学内生活を充実させることができた。

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第221回目だ。
 
 

【引用はじめ】

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諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
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2016年11月30日

第3章 オーストラリアにおける知的障碍者の高等教育保障

第6節 シドニー大学におけるインクルーシブ教育の実際

5 教員と学生からのプロジェクトに対するフィードバック

 「シドニー大学での IEP プログラムを受けるの前は、私は特殊学校の生徒でした。
 今は、独立した“大人”としてもっと広い世界で学んでいる一人の人間です。」

 最後に、メンターは、日々の活動についてどう思っているのかについての意見は以下のとおりである。
 「アレックスのソーシャルメンターをやっています。
 近くにいていろんなことが上手くいっているかを見守っている役割です。
 生活を楽しんでいるということを保証するための役割です。」
 「いろんな経験をしたり楽しむことのお手伝いをするのが私の役割です。」
 「インクルージョンとは、受け入れること。
 一緒にすること。
 阻害するのではなく一緒に何かをすること。
 みんながリラックスすること。
 参加に平等の機会を提供することだと思います。」
 「プログラムについての意見は、社会的、あるいは学業においてメンターが支援を提供することによって、障碍を持つ学生たちに愛や、平等、幸せを共有するコミュニティが築かれる。
 したがって障碍者が受けるべき権利を擁護されるための保証になっているのです。」
 「IEP プログラムは、障碍者の教育制度を作るといことがいかに重要かを教えてくれました。
 つまり学生たちが、主流の教育制度に合わせていくのではなく、学生たちに対して新しく創るということが大事なのです。
 ということでこの IEP プログラムの提供が私に対してとてもありがたいと思っています。」
 「このプログラムに参加したということは自分の経験を豊かにしたし、様々な情報を与えられる機会にもなりました。」



【引用おわり】

 以上のように、障害のある学生だけでなく、メンターを引き受けた一般の学生にとって、より良い経験を味わうことができた。
 授業の支援だけでなく、大学生活全般の支援を受け持つソーシャルメンターの役割を設定した。
 これが功を奏した。
 学内生活をより豊かなものにすることができた。
 障害のある学生と一般の学生とのより深い交流も実現できた。                    

(ケー)
 シドニー大学のインクルーシブ教育に関するパイロット事業は、関係した教員や一般の学生から高評価を得た。
 参加した知的障害のある学生たちが一生懸命だったということである。
 意欲的に参加していたとの感想を述べていた。

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第220回目だ。
 
 

【引用はじめ】

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2016年11月30日

第3章 オーストラリアにおける知的障碍者の高等教育保障

第6節 シドニー大学におけるインクルーシブ教育の実際

5 教員と学生からのプロジェクトに対するフィードバック

 教員からフィードバックされた意見は以下の内容である。
 「クラスの中で彼らは本当に素晴らしい学生たちです。
 ほかの人たちよりまじめに勉強しています。」
 「自分の講義に出席してもらうのをとても楽しみにしています。
 常に一生懸命で集中力がすごくある。
 一生懸命やる姿が素晴らしいです。」

 「マフューという学生は、いつもやる気満々で、ほとんどの授業に出て、会いに来てくれます。」
 次に、学生たちからフィードバックされた意見は以下の内容である。
 「時々、不可能なことを夢見ます。
 しかしその不可能が現実にできた時それは奇跡と言っていいでしょう。
 このシドニー大学で出席する機会を頂けて、インクルーシブ教育のおかげでそういう感情を感じることができました。」

 「大学に属していると感じることができる。大学が大好きです。」
 


【引用おわり】

 以上のように、多くの人たちの支援により、当事者たちは大学生活の良さを感じることができた。
 適切な支援によって、障害のある学生も授業や課外活動に積極的に参加できたのである。                   

(ケー)
 シドニー大学では知的障害のある学生に対するインクルーシブ教育を成功に導くためいろんな努力を試みた。
 その努力を7つの秘訣としてまとめた。
 ここでは、6つ目、7つ目の秘訣を述べる。

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第219回目だ。
 
 

【引用はじめ】

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第3章 オーストラリアにおける知的障碍者の高等教育保障

第6節 シドニー大学におけるインクルーシブ教育の実際

4 パイロット事業で見えてきたプロジェクト成功のための7つの秘訣

 ⑥ 6 つめの秘訣は、大学生のキャンパスライフである。
 勉強だけでなく大学における様々な社会的な活動が重要である。
 教員やソーシャルメンターは、学生に対し同好会やサークル活動などへの積極的な参加を勧めている。

 ⑦ 最後の重要な秘訣は、家族や支援者たちである。
 センターは家族や支援者たちと密接な関係を保ち、お互いに価値観を共有していることを確認し、それに基づいて適切なサービスを提供するということを常々心がけている。
 そしてそうした活動を続けながら、常に教員やメンター、学生たちからフィードバックを受けることにより、常に改善に取り組んでいるのである。

 

【引用おわり】

 知的障害のある学生は、キャンパスライフを楽しむことを奨励された。サークル活動に積極的に参加することである。多彩な活動に参加して、大学生活を充実したものにすることができた。
 また、大学側は、家族などとの関係を大事にした。互いに情報交換に努め、課題をあきらにしあった。                   

(ケー)
 シドニー大学のインクルージョン教育を実施するにあたって行ったパイロット事業の成功の秘訣を書いている。
 その秘訣の5番目は、個別指導員の存在である。
 知的障害のある学生に対して、定期的に個人指導を行った。
 それが成功を導いた秘訣の一つである。

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第218回目だ。
 
 

【引用はじめ】

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第3章 オーストラリアにおける知的障碍者の高等教育保障

第6節 シドニー大学におけるインクルーシブ教育の実際

4 パイロット事業で見えてきたプロジェクト成功のための7つの秘訣

 ⑤ 5 つめの構成要素はチューター(個別指導員)である。

 このプログラムのチューターは、シドニー大学で古代史を教えている講師である。
 その講師は元々、大学で古代史を教えていたが、その際に知的障碍学生がその授業を受けており、その学生に強い関心を抱くことになった。
 そこで、その講師に有給のコンサルタントをしてもらうことになったのである。
 2 週間に 1 回の頻度で、ひとりひとりに対し 45 分間の個人指導(チュータリング)を行っている。
 個人指導の目的のひとつは、学生が大学で学ぶことについてもっと理解しやすいようにすること。
 そしてもうひとつは、各学期の終わりに一人一人が約 80 人ほどの前で自分が学んだことのプレゼンテーションをする際に手伝ったり個人的な指導するという役割がある。

 

【引用おわり】

 個人指導にあたった講師は、かつて知的障害のある学生に対する指導の経験があった。
 そうした学生に対する指導にも関心の強い人でもあった。
 個人指導にもそれぞれの学生に適切な内容を準備した。
 いい指導をしてくれたのである。                    

(ケー)
 シドニー大学におけるインクルーシブ教育に関するパイロット事業で成功に導く要素の4つ目の条件は、メンターの役割である。
 一般の学生がいかに知的障害のある学生と適切な関係を築くことができるか。
 本パイロット事業では、一人の学生に対して「アカデミックメンター」と「ソーシャルメンター」の役割を持った二人のメンターがついた。
 メンター選びでは、知的障害のある学生とメンターが「お見合い」して決めた。 

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第217回目だ。
 
 

【引用はじめ】

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第3章 オーストラリアにおける知的障碍者の高等教育保障

第6節 シドニー大学におけるインクルーシブ教育の実際

4 パイロット事業で見えてきたプロジェクト成功のための7つの秘訣

 ④ プロジェクト成功の秘訣の4 番目はメンターである。
 これがこのプロジェクトが成功した一番大きな要素である。
 メンターはほかの一般学生であるが、2種類あって、ひとつは勉強の部分の支援、 もうひとつは社会的な支援である。
 この勉強の部分のメンターを「アカデミックメンター」といい、学生たちと一緒に講義を受け、不明な点を手助けしている。
 学生たちにとって慣れた人からの支援は安心する。
 また授業中のみならず、授業の前後においても必要な支援を提供している。
 そして、もうひとりのメンターは社会的部分を担当し、そのメンターを「ソーシャルメンター」と呼んでいる。
 ソーシャルメンターは、放課後一緒にコーヒーを飲んだり、同好会に参加したり、ショッピングに出かけたりしている。
 その他にも、本人がしたいことがあればそれに付き合う支援をしている。
 このメンターを決めるのは、学生とメンター希望者とが「お見合い」のような形でマッチングさせる。
 まずメンターになりたい人が応募して、その後、その学生がどのようなことに関心があるかについて面談し、IEP の学生とマッチメイキングをするのである。
 現在メンターの役割を引き受けてくれている人は 20 人以上にのぼっている。
 メンターは、原則として学期ごとに交代するが、一度メンターを経験した人は何度も応募してきてくれている。
 しかし、基本的に学期ごとに交代し、その度にマッチメイキングをする。

 

【引用おわり】

 以上のように、メンターを希望する学生は積極的である。
 知的障害のある学生とより良い関係づくりに努力していることがわかる。
 こうした適切な支援が障害のある学生の学生生活を充実したものにすることができたのである。                   

(ケー)

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