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 カナダのアンブローズ大では障害のある学生の1年生には、プログラムサポーターのリサ氏が支援を行う。
 まず、大学生活に慣れてもらうための支援である。
 学生同士の関係、授業への参加などがスムーズにいくようにするのだ。

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第157回目だ。
 
 

【引用はじめ】

file:///C:/Users/仁/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/ZKHT9TQV/kaigaishisatsu.pdf
諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会 海外知的障碍者高等教育研究班
長谷川 正人・長谷川 美栄・志免木 章・井手 祐輔/他
2016年11月30日

第2章 カナダにおける知的障碍者の大学進学

第6節 アンブローズ大学の取り組み

2 プログラムサポーター、障碍学生、保護者の思い

 プログラムサポーターのリサ氏は、すべての障碍学生の 1 年次の支援を行っている。
 入学してから大学生活に慣れるように支援をしている。
 全ての新入生のサポートをしているが、ケロップさんの例でいうと彼が他の学生と同様の経験をしながら、互いに親近感が持てるように支援をしている。
 障碍学生のケロップさんは、大学生活について以下のように述べている。
「好きな授業はバイオロジー(生物学)です。
 ボランティアをしているバレーボールチームではコーチの役割を持ち、ポールというニックネームで呼ばれています。
 人体機能や骨の仕組み皮膚等の詳細な部分を知りたいと興味を持っています。」
 またケロップさんの母親ドンさんは、息子のケロップさんについて以下のように述べている。
 「母親としてケロップのことを心配していた。
 特にケロップが大学で提供されているプログラムに馴染むかどうかが心配でした。
 ケロップにはしっかりと学びたいという欲求がありました。
 しかし、大学側の提供している授業内容が理解できるかということを心配していました。
 可能な限り大学で学べるよう支援していますが、ケロップが取りたいという授業の幅はとても広いのです。
 例えば、心理学、歴史、生物、宗教の授業に参加しています。
 教授陣は、ケロップに教える際に、様々な工夫をしてくれます。
 例えば心理学の授業では、彼の興味が湧くよう他の動物の行動状況例を使うなどの工夫があります。
 心理学を学んできたことで、知識が蓄積されてくると、息子と母親の会話の中で、私がうっかり『忘れてしまった』というようなことを言うと、建設的なコメントを私に言います。
 『年を取ってくると神経が絡まってきたりして、いろいろ大変なことになるのだよ』と励ましの声をかけてくれます。
 こんな話ができるようになるとは予想していませんでした。
 大学へ行って勉強をすることは彼にとって非常にいいことだと思っています。
 また、他の場面においても社会性が向上したことも実感しています。
 非常に高いレベルで現れてきています。
 特定の人ではなく、広範囲にわたって周りの人とコミュニケーションをとることができるようになりました。」

 

【引用おわり】

 障害のある学生は、授業への参加も積極的だ。
 教授陣も授業内容に興味がわくよう努めてもらっているからだ。
 また、学内において様々な人との交流ができるよう配慮している。
 そうしたことがあるお陰で、社会性の向上も著しい。     
  
 (ケー)

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