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 「ゆたかカレッジ」研究チームは今度はオーストラリアのシドニー大学を視察した。
 本当にエネルギッシュに調査研究している。
 自らの実践を振り返るためである。

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第167回目だ。
 
 

【引用はじめ】

file:///C:/Users/仁/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/ZKHT9TQV/kaigaishisatsu.pdf
諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会 海外知的障碍者高等教育研究班
長谷川 正人・長谷川 美栄・志免木 章・井手 祐輔/他
2016年11月30日

第3章 オーストラリアにおける知的障碍者の高等教育保障

はじめに

 私たち「ゆたかカレッジ」研究チームが所属する社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会(以下「当法人」)は、4 年前から知的障碍者の高等教育保障の取り組みを福祉型大学「カレッジ」の実践として進めている。
 わが国においては、このような実践例がほとんど存在しないため、私たちは、この分野で先駆的に取り組んでいる諸外国の実践からの学びを進めてきた。
 まず、昨年 11 月にアメリカマサチューセッツ州の「マサチューセッツ大学ボストン校」など 3 大学を、さらに本年 1 月にはアメリカカリフォルニア州の UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)など 3 大学を視察した。
 そして、今回は、アメリカ以外の国の実践から学ぶことを計画し、オーストラリアのシドニー大学を視察した。
 シドニー大学視察調査の目的は以下の 5 点である。
 第 1 はシドニー大学における知的障碍学生受け入れの理念と歴史および方向性、
 第 2 にシドニー大学における知的障碍学生の大学生活の実際、
 第 3 にシドニー大学における知的障碍学生に対する授業の在り方や実践とその効果、
 第 4 にシドニー大学における知的障碍学生をサポートする体制、
 第 5 にシドニー大学における実践上の課題である。
 私たちは、これらについて調査することにより、そこで学んだことを活かし、「ゆたかカレッジ」の今後のあり方や方向性について検討を進めたい。
 また、今回の調査の結果を論文にまとめ、その内容を内外に発信することにより、わが国において、知的障碍学生の学びの意味についての理解を広げ、青年期の障碍者が高等教育を受けることができる環境を作りたいと考えている。

 

【引用おわり】

 シドニー大学ではどのような知的障害者に対する高等教育が行われているか。
 それを確かめ、「ゆたかカレッジ」で行っている教育と比較検討しようとするものである。
 知的障害学生にとって、より良い高等教育とは何か、先進的な取り組みを導入しようとという努力には感心する。 

(ケー)
 ゆたかカレッジは年々障害者受入数が増え、拡大してきている。
 社会的認知度も上がっている。

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第166回目だ。
 
 

【引用はじめ】

file:///C:/Users/仁/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/ZKHT9TQV/kaigaishisatsu.pdf
諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会 海外知的障碍者高等教育研究班
長谷川 正人・長谷川 美栄・志免木 章・井手 祐輔/他
2016年11月30日

第2章 カナダにおける知的障碍者の大学進学

おわりに

 ゆたかカレッジは現在のところ、障碍学生だけが学んでいる場ではあるが、その受け入れ数は重度障碍者を含め年々拡大し、社会的にも加速度的に認知されつつある。
現場での実践に加えて、多くの情報発信や行政への働きかけなど、目標を社会変革においていることを明確に示している。
 大学内でのゆたかカレッジ運営の実現に向けて現在進めている新たな取り組みもそれを示している。
 障碍者だけの活動を一切否定し完全なるインクルーシブ教育を指向しているインクルージョンアルバータと、大学内で一般学生と障碍学生の合同授業と単独授業を相互に組み合わせた授業カリキュラムを指向するゆたかカレッジとは、目指す方向やその方法論に大きな違いがある。
 インクルージョンアルバータの 30 年間の取り組みは素晴らしいものであるが、社会的に障碍者の学びの価値が認識され、社会において障碍者の人権保障や教育権保障が根付いていれば、これまでにインクルージョンアルバータの取り組みは加速度的な理解と広がりを得ていたに違いない。
 しかし、残念ながら、インクルージョンアルバータの取り組みが社会的に認知され、インクルーシブな社会形成にどれだけ寄与できているのかはやや疑問である。
 その原因はやはり、各大学が受け入れている障碍学生数の少なさにあるのではないだろうか。
 実践する大学を増やしているとはいえごく一部の学生だけがインクルーシブ教育を享受している状況が続くならば、目標がどこにあるのか問われるのではないかと思う。
 私たちゆたかカレッジとしては、カナダ並びにインクルージョンアルバータの実践の方向性に今後もしっかりと注視していきたい。
 その上で、日本の歴史や風土、国民性に合った、日本における知的障碍者の高等教育保障のあり方を見極めていきたい。

 

【引用おわり】

 今後のゆたかカレッジが発展する方向を模索している。
 知的障害者の高等教育を保障できる環境づくりである。
 一般の大学でそれ相当の障害者を受け入れる体制を考えるべきである。
 発達障害者は6%程度いるのだから、大学にもそれぐらい受け入れる制度が必要だ。
 そんな考え方を広めるたいものだ。

(ケー)
 ゆたかカレッジは生活スキルや就労スキルを学ぶカリキュラムを提供している。
 その内容を大学内で実施できる体制が必要だ。
 それが実現するまでに至ってない。

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第165回目だ。
 
 

【引用はじめ】

file:///C:/Users/仁/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/ZKHT9TQV/kaigaishisatsu.pdf
諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会 海外知的障碍者高等教育研究班
長谷川 正人・長谷川 美栄・志免木 章・井手 祐輔/他
2016年11月30日

第2章 カナダにおける知的障碍者の大学進学

おわりに

 現在ゆたかカレッジが提供しているカリキュラムも、生活スキルや就労スキルなど、将来、彼らの人生に必要なことを 4 年間かけて学ぶことができる素晴らしい内容である。
 これらのゆたかカレッジが提供している授業内容や体験学習などを実際に大学の中で取り組むことができれば、学生にとって、より大きな経験を積むことができる 4 年間になるだろう。
 あえて言うならば、アルバータのようなサポート体制があればさらに現場レベルでの実践が充実するに違いない。
 障碍の有無に関係なく誰もが同じ環境の下で学ぶことで、学生も関わる人たちも成長できること、そのためには、支援を提供する側がしっかりと学生たち一人ひとりの個性や特性を把握することも必要である。
 日本でも障碍をもった方が大学内で教育を受けることができるようになれば、障碍学生たちも更なる成長を遂げることができるに違いない。
 青春を謳歌しつつ、社会で生きていくための力を養っていく、これこそが私たちが求める姿ではないかと思う。

 

【引用おわり】

 日本において、一般の大学に知的障害者を受け入れることができるようにしたいものだ。
 発達障害者の一部は入学している。
 それはあくまでも入学試験で合格したもののみである。
 入学後、さまざま苦労し、うまく学内に適応できず退学している例も多いはず。
 障害者枠を設けて入学させ、彼らに合わせた支援体制を設けた大学であれば、大学内で青春を謳歌できるようになる。
 障害者枠があれば、ごく限られた者だけでなく多くの障害者が大学教育を享受できるようになるだろう。     
  
 (ケー)
 カナダの大学において、知的障害者が一生懸命学んで成長している様子を知ることができた。
 素晴らしい試みをしていることがわかった。
 ゆたかカレッジも同様の試みをして、学生たちの様子も変わりないことを確認することができた。

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第164回目だ。
 
 

【引用はじめ】

file:///C:/Users/仁/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/ZKHT9TQV/kaigaishisatsu.pdf
諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会 海外知的障碍者高等教育研究班
長谷川 正人・長谷川 美栄・志免木 章・井手 祐輔/他
2016年11月30日

第2章 カナダにおける知的障碍者の大学進学

おわりに

 大学のキャンパスでは、同世代の学生たちと一緒に学んだり、部活やボランティア活動を経験する中で、周囲の人たちとコミュニケーションが取れるようになったり、興味のある仕事に就くためにアルバイトをして経験を深めるなど、様々な取り組みがなされていた。
 そこでは、大学で学ぶことで成長している学生たちのリアルな姿を知ることができた。
 やはり、障碍のある学生が、一般学生と同じように大学生活を送ることで得られるものは大変大きく、これらは学生の生活や成長に不可欠なものであると確信した。
 カナダで出会った学生たちが、笑顔で自分の大学生活や仲間について話す姿はとても輝いており、彼らの今後の人生においてかけがえのないものになるのではないかと感じた。
 一生懸命学ぼうとしている学生は、世界共通でとてもいい表情をしており、ゆたかカレッジの学生と重なる部分もあった。

 

【引用おわり】

 学生たちに対して適切な学びを保障すれば、一人ひとりが生き生きする。
 学生たちの大学生活にとって、成長できる学びを準備しなければならない。   
  
 (ケー)
 カナダの大学の知的障害者の高等教育を視察した。
 それは30年前から始めた世界初の取り組みであった。
 学生に対する自信と自己肯定感が持てるようにする教育であった。

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第163回目だ。
 
 

【引用はじめ】

file:///C:/Users/仁/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/ZKHT9TQV/kaigaishisatsu.pdf
諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会 海外知的障碍者高等教育研究班
長谷川 正人・長谷川 美栄・志免木 章・井手 祐輔/他
2016年11月30日

第2章 カナダにおける知的障碍者の大学進学

おわりに

 ゆたかカレッジ海外教育事情研究チームは、今回、30 年前、世界で最初に知的障碍者の高等教育保障の実践をスタートしたカナダの大学を訪問し、そこでの取り組みを視察し様々なことを学んだ。
 視察中は、大学に通っている多くの知的障碍学生や保護者、彼らに直接関わっているスタッフらから話を聞くことができた。
 どの大学も障碍学生をどのように受け入れていくかということに正面から向き合い、関わるスタッフも日々の支援に一生懸命に取り組んでいた。
 その中でも、「学生の障碍やできないことではなく、できることややりたいことに焦点を当てる」という障碍学生たちのストレングスに視点を当てた支援姿勢は、どの大学にも共通したものであった。
 障碍の有無に関わらず、周囲の人々が自分をひとりの人間として認め、尊重するということは、非常に重要なことである。
 何かができる、できないでその人を判断するのではなく、何がしたいか、或いはしたくないのかという当事者の考えに対して周りがサポートしていくことが重要である。
 自分がやりたいことができることで、本人の気持ちは大きく変化し、「自分はやりたいことをやっていい人間である」と確信が持てる。
 その確信こそが、青年期の彼らにとって大きな自信となり、確固たる自己肯定感の基礎になるに違いない。

 

【引用おわり】

 知的障害者が自信を持って生活できることこそ重要だ。
 そのための適切な支援を行う教育がカナダの大学で行われていた。
 知的障害者一人ひとりに合った教育によって、自己肯定感を持てるようにしなければならない。     
  
 (ケー)
 カナダの各大学における知的障害のある学生の受け入れは、ごく少数である。
 大学入学ができる知的障害者はごく限られているのだ。
 軽度の障害のある学生しか受け入れていない。
 大学内でインクルーシブ教育を実施できるレベルの学生のみを受け入れている。
 ゆたかカレッジが目指す希望する学生全てを受け入れる考え方とは大きく異なっている。

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第162回目だ。
 
 

【引用はじめ】

file:///C:/Users/仁/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/ZKHT9TQV/kaigaishisatsu.pdf
諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会 海外知的障碍者高等教育研究班
長谷川 正人・長谷川 美栄・志免木 章・井手 祐輔/他
2016年11月30日

第2章 カナダにおける知的障碍者の大学進学

第7節 ゆたかカレッジの今後の方向性

3 ブルース氏の提言を受けてのゆたかカレッジの今後の方向性

 日本とカナダは、歴史や環境、国民性が異なる。
 また、日本においては、未だにインクルーシブ教育は義務教育を含め、ほとんど根付いていないという状況がある。
 このような日本とカナダ両国の違いを土台として抱える中で、単純に両国の障碍児教育を比較したり、その善し悪しを安易に判断したりするべきではないだろう。
 私たち視察団は、ブルース氏の意見を受けて、ゆたかカレッジの今後の方向性について議論をした。
 それにより出された結論は、やはり日本とカナダ、ゆたかカレッジとインクルージョンアルバータとは方向性が異なるということである。
 この論文で各大学の状況の中に記載したとおり、各大学の知的障碍者の受入人数は極めて少数である。
 その人数は、レジャイナ大学では学生数 12,500 名に対し知的障碍学生 14 名、マウントロイヤル大学は 15,000 名に対し 8 名、ボウバレーカレッジは 14,000 名に対し 6 名、カルガリー大学は 30,000 名に対し 16 名、アンブローズ大学は 920 名に対し 3 名である。
 この人数が示していることは、完全なるインクルーシブ教育を目指すインクルージョンアルバータの方針では、より多くの知的障碍者に対し大学の門戸を開放することは困難であるということである。
 ゆたかカレッジは、今後も国公私立大学のキャンパスの中にゆたかカレッジの拠点を広げていきたいと考えている。
 そこでの授業形態としては、あくまで分離統合折衷型で行い、一般学生と合同の授業と、知的障碍学生だけの単独授業を状況に応じて臨機応変に組み立てていきたいと考えている。
 そして、ゆたかカレッジは、今後も、高校や特別支援学校高等部卒業後に、さらに学びたいと考えるひとりでも多くの知的障碍者に学びの機会を提供したいという方向性、障碍の程度に関わらず学ぶ権利を保障したいという方向性は、今後も貫き続けていきたいと考えている。
 今回のカナダの大学視察を通して、私たちは、ゆたかカレッジの取り組みの意義を再確認することができたと共に、これまでに視察したアメリカ、オーストラリア、カナダのいずれの国々よりも、より広範に知的障碍者の学びの権利を保障しようとしていることに大いに自信を強めることができたように思う。

 

【引用おわり】

 以上のように、障害の程度でゆたかカレッジは分け隔てしない考え方である。
 希望する者は全て受け入れる方針を貫くと述べている。
 それこそ、日本の教育の特徴と言っていい。
 分離統合折衷型の授業形態を確立すれば、世界をリードできる知的障害者への大学教育となり得る。    
  
 (ケー)
 ゆたかカレッジに関するプレゼンをカナダの大学で行った。
 インクルージョンアルバータを運営するブルース氏は、ゆたかカレッジの取り組みに批判的であった。
 それは障害者だけの教育は、隔離教育だとする指摘である。
 インクルーシブ教育とは言えないとする考えである。

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第161回目だ。
 
 

【引用はじめ】

file:///C:/Users/仁/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/ZKHT9TQV/kaigaishisatsu.pdf
諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会 海外知的障碍者高等教育研究班
長谷川 正人・長谷川 美栄・志免木 章・井手 祐輔/他
2016年11月30日

第2章 カナダにおける知的障碍者の大学進学

第7節 ゆたかカレッジの今後の方向性

2 ブルース氏(インクルージョンアルバータ)の評価

 インクルージョンアルバータのブルース理事長は、ゆたかカレッジの取り組みについて批判的な立場である。
 ブルース氏がこれまでの歴史が証明してきたこととして主張していることは、健常者と障碍者の隔離は、障碍者に対する虐待やいじめの原因を作りかねないということである。
 障碍者だけを対象として行っているゆたかカレッジの実践は、障碍者の自立支援のための教育として行う意味は確かにあるが、それよりも障碍をその人個人そのもの、人となりとしてとらえ、障碍者がもつ課題を分析するという点で「障碍」という枠にくくられているように感じるという。
 ブルース氏の息子も重度の知的障碍を持っているが、その息子のことを考えると、そのような視点は果たしてその人そのものなのかというジレンマを感じ、ゆたかカレッジのプレゼンテーションでのカレッジの学生たちの姿を見ながら考えさせられたという。
 ブルース氏は、このことについての意見交換で最後に以下のように結んだ。
 「今後の課題として、大学の中に障碍者を受け入ようとしているが、その中でも障碍者のための特別プログラムを用意しようとしている点で、ゆたかカレッジの取り組みはインクルーシブ教育とはいえないのではないか。
 インクルージョンとして進めていくのであれば、この人の個性を伸ばしていこうとするのはどうなのだろうか。
 もっと足元をみて一人ひとりを大切にしていくべきではないか。」

 

【引用おわり】

 上記で述べていることは、特別支援教育とインクルーシブ教育のバランスをいかにとるかということである。
 障害のある学生に対する適切な教育によって、本人自身の能力を伸ばすことの重要性。
 また、障害のある学生と障害のない学生が同一の場で同一の内容を学ばせようとする試み。
 インクルージョンアルバータは、障害者と健常者を分離しない教育を強調しているのだ。    
  
 (ケー)
 ゆたかカレッジの取り組みに関する評価は高かった。
 学生一人ひとりの生活力向上のため教育内容についてである。
 ゆたかカレッジでは、掃除・料理・余暇活動などといったことも取り入れている。
 そうしたスキル向上の重要性について取り組んでいることに対する評価であった。

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第160回目だ。
 
 

【引用はじめ】

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諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会 海外知的障碍者高等教育研究班
長谷川 正人・長谷川 美栄・志免木 章・井手 祐輔/他
2016年11月30日

第2章 カナダにおける知的障碍者の大学進学

第7節 ゆたかカレッジの今後の方向性

1 ステファニー(レジャイナ大学)の評価

 CFA のスタッフは、ゆたかカレッジのプレゼンを聞いて、本当に素晴らしい取り組みと評価してくれた。
 とりわけ、ゆたかカレッジが様々なスキルを教えていることについてであった。
 ゆたかカレッジでは、学生が将来自分の力で生活がしていけるように支援をしている。
 たとえば、掃除や料理などについて教育している。
 カナダの大学では、残念ながらそのようなスキルを学ぶことのできる機会がない。
 CFA ではそのようなスキルの向上には焦点をあてていない。
 それらのスキルは家庭で学ぶものとして位置づけている。
 また、CFA では、ゆたかカレッジのようにメンバーと郊外に遊びに行ったり、余暇活動を楽しんだりといった活動はプログラムに含まれていない。
 行事としては、学期の始まりにオリエンテーションを行ったり、学期の終わりにクリスマスパーティーやピクニック、BBQ を行ったりする程度である。
 その他の行事として、毎年 1 回「ショーケース」といって、1 年間で体験したことや思い出に残ったことなどについての発表会を行っている。
 プログラムとは別に、学生同士で食事やカラオケなどを計画し、グループで活動を行うことはある。

 

【引用おわり】

 ゆたかカレッジは掃除や料理のような家庭で学ぶスキルを取り入れている。
 それがカナダの大学では、取り入れられていない。
 また、ゆたかカレッジでは余暇活動の位置づけも教育プログラムとして重要なものである。
 こうした観点もすばらしい取り組みとして評価されたのである。     
  
 (ケー)
 大学に障害のある学生を受け入れるために、教員たちもインクルージョンアルバータによる研修を受講している。
 インクルーシブ教育プログラムのあり方について、大学職員が事前に理解してもらうためである。
 障害のある学生にとって、より良い授業とはどういうものかなどを学ぶのだ。

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第159回目だ。
 
 

【引用はじめ】

file:///C:/Users/仁/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/ZKHT9TQV/kaigaishisatsu.pdf
諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会 海外知的障碍者高等教育研究班
長谷川 正人・長谷川 美栄・志免木 章・井手 祐輔/他
2016年11月30日

第2章 カナダにおける知的障碍者の大学進学

第6節 アンブローズ大学の取り組み

4 教員の障碍学生理解と支援のための研修

 大学では、障碍学生の受け皿を固めていくために、障碍学生を受け入れるにあたって、教員らはインクルージョンアルバータによる研修を受けている。
 インクルージョンアルバータは、インクルーシブ教育プログラムを受け入れてくれている大学の職員や教員、学内でリーダーシップを取ってくれる部署の職員に対し、きちんとオリエンテーションを行い情報提供している。
 研修の内容としては、実際に教室に立って教える教員らが障碍学生を受け入れる際にどのようにすればよりよい授業ができるようになるかなどを取り上げ、大学でインクルーシブ教育のリーダーとなる人たちが方向性をしっかりと理解することができることを目指している。
 新しい大学がこのようなインクルーシブ教育プログラムを開始する際には最初から全部をやろうとせず、まず得意な分野で小さな実践をやってみて、その実践体験を積み上げ、多方面に広げていくことが重要である。

 

【引用おわり】

 障害のある学生をはじめて受け入れようとする大学では、できるところから少しずつ取り組んだ方がいい。
 実践的に成功体験を積み上げていくことである。
 障害のある学生も、大学スタッフや一般の学生にとっても良かったと思える小さな体験の積み重ねこそ大切にすべきだ。     
  
 (ケー)
 アンブローズ大学は、障害のある学生と一般の学生の距離が近い。
 授業の中で障害のある学生に対してサポートする学生がいる。
 そのことについて、サポート学生は評価しているのだ。

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第158回目だ。
 
 

【引用はじめ】

file:///C:/Users/仁/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/ZKHT9TQV/kaigaishisatsu.pdf
諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会 海外知的障碍者高等教育研究班
長谷川 正人・長谷川 美栄・志免木 章・井手 祐輔/他
2016年11月30日

第2章 カナダにおける知的障碍者の大学進学

第6節 アンブローズ大学の取り組み

3 一般学生の思い

 アンブローズ大学では、授業のクラスが少人数のため、サポート学生たちと障碍学生との日常的なサポート体制が確立している。
 サポート学生は、障碍学生が授業についていけるよう、すべての学期に専属的にサポートしている。
 学生たちにサポートに関して意見を聞いたところ、「とても楽しく(障碍学生)セリシャさんのサポートをしています。」
 「私たちサポート学生にとっても大きな利益があります。」といった声があがっている。
 サポート学生にとっての利益とは、サポート学生と障碍学生相互の特性や相性を見極めてきちんと配属したこと、小グループの中にサポート学生を配属したことにより、グループの全メンバーの障碍学生理解が促進したことがあげられる。
 さらに、想像していた不安を取り除き、一般学生と障碍学生とが学内における人間関係を作り上げてきたことが大きな利点である。

 

【引用おわり】

 サポート学生にとっても障害のある学生との関係で多くの学びがある。
 そのことをサポート学生は認識している。
 それによって、ますますより良い関係が成り立っている。     
  
 (ケー)

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