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 米国にある「コミュニティカレッジ」の総長が、障害のある学生を受け入れたことに関する意義を述べている。
 それも知的障害者を40年前から受け入れているというのだ。
 思い切った実践である。

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第79回目だ。
  


【引用はじめ】

file:///C:/Users/仁/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/ZKHT9TQV/kaigaishisatsu.pdf
諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会 海外知的障碍者高等教育研究班
長谷川 正人・長谷川 美栄・志免木 章・井手 祐輔/他
2016年11月30日

第1章 アメリカにおける知的障碍者の大学進学

第5節 大学における知的障碍者受け入れの具体的な取り組み状況

3 北オレンジコミュニティカレッジ

 私は総長として、学生がどれだけ高いところにのぼり詰めたかということよりも、それぞれが精一杯やったといういろいろな種類のことを数多くみんなで祝うことのできる場にしたいと考えています。
 私たちの大学は、知的障碍者を40年前から受け入れていますが、40年前に始まったときは、それまで作業所でやっていたのをもっと勉強したいとキャンパスで一つずつ増やしていくということから始まりました。
 15年ほど前でも賛否両論あって、子ども時代から身近に障碍者がいなかった人たちにとってはキャンパスに障碍者がいるということでちょっと「えっ」となっていたようです。
 私の経験ですが、キャンパスで祭りがあってダンスパーティがあったときに、自分のクラスの障碍を持つ学生がど真ん中で踊っているのを見て、もしかしたらいじめにあっているのかと思ったら、みんなと一緒になって踊っているので驚いた覚えがあります。
 こんなに溶け込んでいるのかと。



【引用おわり】

 キャンパス内では障害のあるなしに関係なく、学生たちが自然な形の交流が成し遂げられている。
 40年という長年の実績といっていい。
 40年前どういうきっかけで知的障害者を受け入れることになったのだろう。
 そのあたりのことが知りたい。
 どんなニーズに応えようとしたのだろう。        
 
 (ケー)
 なぜ、障害のある学生を「コミュニティカレッジ」に受け入れるのか。
 もちろん、障害のある学生の能力を高めることもねらいの一つである。
 それよりも、一般の学生が障害のある学生と交流することで、多くを学ぶことの意義である。

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第78回目だ。
  


【引用はじめ】

file:///C:/Users/仁/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/ZKHT9TQV/kaigaishisatsu.pdf
諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会 海外知的障碍者高等教育研究班
長谷川 正人・長谷川 美栄・志免木 章・井手 祐輔/他
2016年11月30日

第1章 アメリカにおける知的障碍者の大学進学

第5節 大学における知的障碍者受け入れの具体的な取り組み状況

3 北オレンジコミュニティカレッジ

 もちろん障碍を持った学生の全てがここで学位を取ったり4年制の大学に編入できたりするとは限りません。
 あるいはある学生にとっては特定の仕事だとか能力というのは不適当かもしれません。
 しかしそれは障碍の有無に関わらず、その仕事ができないとか希望する何かができるかは決まってはいないのです。
 障碍を持つ学生がキャンパスにいることの恩恵の一つは、私たちのアカデミックな活動の強化につながることです。
 例えば自分が自分と同じような人間とだけ付き合っていたら自分と同じようなこと、視点でしか学ぶことができません。
 ところが今日、皆さんと話すことによって皆さんが見た私たち、皆さんが見てきた私の知らないことを、皆さんの目を通して知ることで、自分が持っている以上のことを豊かに学ぶことができます。
 本科の学生たちが障碍を持った学生と交流することによってより大きなファミリーとして多くのことを学ぶことができるのです。



【引用おわり】

 障害のある学生を「コミュニティカレッジ」に受け入れることで、様々な人たちが集まるキャンパスが形成される。
 その人たちの交流によって、新たな視点が生み出させる。
 豊かな学びをキャンパスに持たせるのだ。       
 
 (ケー)
 コミュニティカレッジの中に、障害のある学生がいる。
 それが当たり前とする考え方が大事だ。
 それも重度の障害のある人も入る。
 どんな人でも受け入れるべきとするということである。

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第77回目だ。
  


【引用はじめ】

file:///C:/Users/仁/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/ZKHT9TQV/kaigaishisatsu.pdf
諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会 海外知的障碍者高等教育研究班
長谷川 正人・長谷川 美栄・志免木 章・井手 祐輔/他
2016年11月30日

第1章 アメリカにおける知的障碍者の大学進学

第5節 大学における知的障碍者受け入れの具体的な取り組み状況

3 北オレンジコミュニティカレッジ

 特にコミュニティに対しては様々な分野でやらなければなりません。
 コミュニティのメンバーがどのような背景を持っているかということ、人種的、年齢的に、あるいは経済的、宗教あるいは障碍の有無に関わらず本人の個々の能力を高めるための学びを提供しなければならないという認識です。
 そのために、自分たちが与える立場であるという視点で学生の目標を決めていくのではなく、学生自身がここを目標にするというふうに決めるようにしてきました。
 それならば、障碍を持った学生というのはキャンパスに存在すべきか否か。
 当然、存在していいのです。
 大学が提供することの中から学生たちが障碍の程度に関わらず恩恵を受けることができるならばキャンパスにいるべきなのです。
 コミュニティのメンバー、学生のすべてのニーズを満たしていくという使命を再認識した現在、重度の障碍を持った人たちに対しても同じコミュニティメンバーとして機会を与えるべきなのです。



【引用おわり】

 コミュニティカレッジだから、選別された人だけを入れるという考え方を大転換するものである。
 多様な人々を受け入れ、その中には重度の障害のある学生も含むということなのだ。
 今までの固定的な発想にはなかったことと言っていい。
 これが徐々に米国では広まっているのである。
 多様性の社会としての米国の強みでもある。      
 
 (ケー)
 米国では、地域のニーズに沿った教育ができる「コミュニティカレッジ」が盛んになっている。
 人それぞれが求める内容を準備できる大学の存在である。
 従来の大学の機能をさらに拡張したものになってきている。

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第76回目だ。
  


【引用はじめ】

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諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会 海外知的障碍者高等教育研究班
長谷川 正人・長谷川 美栄・志免木 章・井手 祐輔/他
2016年11月30日

第1章 アメリカにおける知的障碍者の大学進学

第5節 大学における知的障碍者受け入れの具体的な取り組み状況

3 北オレンジコミュニティカレッジ

 「コミュニティカレッジ」は、もともと「ジュニアカレッジ」(短大)というように言われていました。
 なぜ「コミュニティカレッジ」と名前が変わったかというと、もともと「ジュニアカレッジ」というのは、2年間終了後4年制大学に進むための準備をするところでした。
 ところが社会が変わっていく中で、今度は4年制大学に進むのではなくて、地域(コミュニティ)の幅広いニーズに沿った教育を手軽に提供するということで「コミュニティカレッジ」と名前が変わってきました。
 そうしたカレッジの位置づけの変化にともなって、自分たちが提供する内容も変わってきました。
 そしてその使命は、ただ単にアカデミックなものだけを提供するにとどまらないということに気づきました。
 4年制大学に進むためのスキルを身に付けるということから、大学進学のスキルを身に付ける、就職のための様々な社会的スキルを身に付ける、また、学位を取る以外に個人の成長や興味にしたがって生涯学習、さらに大人があらたに大学で学ぶというニーズも出てきました。
 ですから長年にわたって私たちの役割は大きく拡張してきました。
 私たちの使命あるいは教育のコンセプトは大きく拡張したということです。
 そこで認識したのは、大学としてもっと幅広い義務が発生してきたということです。



【引用おわり】

 社会の多様化に応えるべく、「コミュニティカレッジ」としての機能が拡大している。
 そうした中で、知的障害者の「コミュニティカレッジ」への受け入れも可能になってきているのだ。     
 
 (ケー)
 米国においては、知的障害のある学生を受け入れるため、敷居を低くしている。
 「コミュニティカレッジ」においては、そうした努力が顕著である。

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第75回目だ。
  


【引用はじめ】

file:///C:/Users/仁/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/ZKHT9TQV/kaigaishisatsu.pdf
諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会 海外知的障碍者高等教育研究班
長谷川 正人・長谷川 美栄・志免木 章・井手 祐輔/他
2016年11月30日

第1章 アメリカにおける知的障碍者の大学進学

第5節 大学における知的障碍者受け入れの具体的な取り組み状況

2 マサチューセッツ州立大学ボストン校「THINK COLLEGE Program」

 各大学は、できるだけ積極的に知的障碍学生を受け入れるべく、大学の敷居を低くして、例え単位は取れなくても知的障碍を持つ学生たちが一般の学生と一緒に学ぶ機会を持って、それにより双方に恩恵があるようにしている。
 アメリカには、「コミュニティカレッジ」という、公立の大学で、学費が安く、入りやすい大学がある。
 そういったところでも、インクルージョンのクラスが増えてきている。
 コミュニティカレッジの場合、通常の総合大学に比較すると、ある程度、学問的な大変さというものが軽減されており、学生たちの興味がある授業や趣味的な授業もあるため、知的障碍学生を受け入れやすい状況がある。
 それに比べ、マサチューセッツ州立大学などのように、比較的規模が大きい大学では、一クラスの人数も多く、また広さも広いし、授業の種類も多いなどの理由で、学生の状況によっては、本人の適応が困難であるところもある。
 そのため、学生が入学してきた段階で、本人の希望と、実際の授業の内容や環境が、うまくかみ合っているかということも検討し、必要に応じて、大学側で調整するということも行っている。



【引用おわり】

 米国では、知的障害のある学生を受け入れる「コミュニティカレッジ」が増えている。
 米国においては、インクルーシブ教育が大学においても実施されようとしているのだ。
 それだけ障害当事者や家族のニーズがあるということである。
 そして、大学側もそのニーズに応えようとする努力がみられる。
 それを援助しようとする行政などの働きもあるからである。
 多くの関係者が大学におけるインクルーシブ教育の推進に携ってくれている。    
 
 (ケー)
 米国では福祉作業所はだんだんと閉鎖する方向だ。
 注目に値する動きである。
 健常者と一緒の職場で仕事する雇用体制の充実を図ろうとする動きである。
 真にインクルーシブな社会づくりの一環といえる。

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第74回目だ。
  


【引用はじめ】

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諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会 海外知的障碍者高等教育研究班
長谷川 正人・長谷川 美栄・志免木 章・井手 祐輔/他
2016年11月30日

第1章 アメリカにおける知的障碍者の大学進学

第5節 大学における知的障碍者受け入れの具体的な取り組み状況

2 マサチューセッツ州立大学ボストン校「THINK COLLEGE Program」

 アメリカでは、今日、知的障碍者が、福祉作業所で単純作業をするのではなく、一般の健常者と一緒に仕事ができるような雇用体制にしていこうとする動きがあり、福祉作業所は徐々に閉鎖されつつある。
 このようにインクルーシブな社会を作る上で、THINK COLLEGE が中心的に取り組んでいるような、大学が知的障碍者を積極的に受け入れる事業は、全く新しい今日的な取り組みである。
 レズリー大学やランドマーク大学、バーナーミューザー大学などでは、知的障碍学生を積極的に受け入れるために、一人あたり 200 万円から 300 万円のコストをかけて、知的障碍者のための学生寮を建設している。



【引用おわり】

 知的障害者の大学卒業後の雇用も変わろうとしている。
 米国において、知的障害者は福祉作業所などで単純作業に従事することが多かった。
 それを一般の人と働く場を一緒にしようとする動きが強くなってきている。
 それも大学受け入れが多くなった影響でもある。
 大学に知的障害者用の学生寮もできようとしている。
 米国の動きを注視したい。   
 
 (ケー)
 知的障害のある学生たちが大学に進学して、「ソフトスキル」を身につける。
 「ソフトスキル」は就職にとってとても有利。
 さまざまな業務をこなす基礎的な力といっていい。
 仕事をする上での自信や自立的な対応ができることになる。

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第73回目だ。
  


【引用はじめ】

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諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会 海外知的障碍者高等教育研究班
長谷川 正人・長谷川 美栄・志免木 章・井手 祐輔/他
2016年11月30日

第1章 アメリカにおける知的障碍者の大学進学

第5節 大学における知的障碍者受け入れの具体的な取り組み状況

2 マサチューセッツ州立大学ボストン校「THINK COLLEGE Program」

 単位は取れず、大学の卒業学位も取れないが、授業を取ることによって、就職に有利に働くようなスキルを身につけるのである。
 それらは、いわゆる「ソフトスキル」というもので、自信を持つことや自分が自立していろいろな行動ができるようになることは、将来、仕事をする上でとても重要なことなのである。

 また、大学では、アルバイト学生として学内において働いている知的障碍学生も少なくない。
 様々な事務の補助業務をしたり、あるいは、キャンパス内にある植物園の管理・清掃業務をしたりなど、様々な業務を行っている。
 こうした労働に対しては、賃金を支払うための学内の予算や他団体からの寄附金などが活用されている。
 このように雇用関係を結ぶメリットのひとつは、それにより学生たちがより頻繁にキャンパスを訪れ、より多くのことを他の学生たちから学ぶ機会が増えるということがあげられる。



【引用おわり】

 知的障害のある学生の中には、大学内でアルバイトするものもいる。
 大学でも補助業務に雇用する機会をつくっている。
 すばらしい試みである。
 実践的な仕事を学内で経験する意義は大きい。   
 
 (ケー)
 知的障害のある学生たちは、一般の学生や教員に対していい影響を与えている。

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第72回目だ。
  


【引用はじめ】

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諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会 海外知的障碍者高等教育研究班
長谷川 正人・長谷川 美栄・志免木 章・井手 祐輔/他
2016年11月30日

第1章 アメリカにおける知的障碍者の大学進学

第5節 大学における知的障碍者受け入れの具体的な取り組み状況

2 マサチューセッツ州立大学ボストン校「THINK COLLEGE Program」

 クラスの教員や他の学生たちも、知的障碍学生がいることにより、各クラスで様々な恩恵がクラスに働いていると語っている。
 例えば、教員たちは、普段教えていたことに対し、普通の学生から返ってくる質問や意見とは異なる視点からの意見などが出されるという。
 そこで、普通の常識では考えられない発言によって、他の学生たちは、より広範にものごとを考えさせされるようになったり、あるいは教員もこういう見方もあるのだと知ったりする機会にもなるという。
 例えば、詩の授業で、一般の学生たちは、体裁よく格好付けた作品を作り出そうとするが、知的障碍学生は、自分の体裁などに構わず、ストレートに表現したいことを表現する。これは、荒削りではあるが、周囲に対し説得力や感動をもたらすことが多く、それにより「本当の創作活動というのはこういうもなのだ」と、新たな発見に心躍らす学生たちも少なくないという。



【引用おわり】

 以上のようなプラス評価は、大学全体にとっても良い。
 知的障害のある学生を持続的に受け入れることができる。
 こうしたことが米国の大学に知的障害のある学生を多く受け入れることになったのだろう。   
 
 (ケー)
 知的障害のある学生を大学に受け入れる成果はどういうところにあるのか。
 独立心をつけることができる。
 入学当初は自信がなくおどおどしていたのが、だんだんと自信をつけてくる。
 大きなステージで発表もすることもでたたりするのだ。

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第71回目だ。
  


【引用はじめ】

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諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会 海外知的障碍者高等教育研究班
長谷川 正人・長谷川 美栄・志免木 章・井手 祐輔/他
2016年11月30日

第1章 アメリカにおける知的障碍者の大学進学

第5節 大学における知的障碍者受け入れの具体的な取り組み状況

2 マサチューセッツ州立大学ボストン校「THINK COLLEGE Program」

 学生たちは、大学で何学期も過ごしていると、入学当初と比較すると大きな成長が見られる。
 学生は初めは自信がなくおどおどして、何をしたらいいのかわからなかったのが、自分にもこんなことができるということで自信を持ち、そしてさらには自立や独立心が旺盛になる。
 それに従って、初めは人前で話すことをためらっていた学生が、首都ワシントンなどに行って、大きなステージで堂々とひとりで発表することさえもできるほどに自信を持ったり、独立心を持ったりしている。



【引用おわり】

 以上のような大学の生活は、知的障害のある学生にとって大きな成長のチャンスを与えるという証明である。
 こうしたチャンスを逃す手はない。
 成長のチャンスを多くの障害者に与える必要がある。
 日本においてそのチャンスがほとんど与えられてない。
 そうしたことへの対応として、鞍手ゆたか福祉会が福祉型カレッジで実践している。
 それが注目されているのだ。  
 
 (ケー)
 知的障害のある学生をマサチューセッツ州立大学ボストン校では受け入れている。
 いかにキャンパスライフを意義あるものにするか、工夫した取り組みを行っている。
 それがサポートシステムの充実である。
 健常の学生と知的障害のある学生とのペアリングもその一環である。

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第70回目だ。
  


【引用はじめ】

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諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会 海外知的障碍者高等教育研究班
長谷川 正人・長谷川 美栄・志免木 章・井手 祐輔/他
2016年11月30日

第1章 アメリカにおける知的障碍者の大学進学

第5節 大学における知的障碍者受け入れの具体的な取り組み状況

2 マサチューセッツ州立大学ボストン校「THINK COLLEGE Program」

 学内には、知的障碍学生に対する支援方法として、学生同士によるサポートシステムが存在する。
 これは健常の学生と知的障碍学生とがペアリングを行い、健常学生は、障碍学生のメンターとして、1 対 1 で、週に最低 1 回、1 時間ほど一緒に過ごす時間を設けることになっている。
 そこでは、例えばコーヒーを飲みながらであったり、キャンパス内を散歩しながらであったり、授業を受ける教室内であったり、そうした場所で、学友とのコミュニケーションのことなど様々なことについて話し合いを持つ機会ができる。
 概ね同じ年頃の学生がメンターとしてペアになり、そこからメンターの紹介で、他の友だちの輪の中に入ったりすることにより、多くの学生が、知的障碍学生に対し、どのようなところでどのような援助が必要かなどについて理解できるような仕組みを学内に作っている。
 そのような環境設定をすることにより、障碍学生たちが、学生生活において困った時などに、サポートセンターのオフィスを頼るだけではなく、キャンパスの他のところにも自らの居場所を作るようにしているのである。
 こうした取り組みは、知的障碍学生にとって非常に有効に機能しているという。
 実際、知的障碍を持つ学生たちの通常の行動や反応は、同じ年頃の健常の学生と共通している部分も少なくない。
 例えば、入学当初は、授業に行くのに緊張したり、ある授業は好きだが他の授業は嫌いであったり、始業時刻に間に合わず遅刻したり、欠席したりなどの行動様式を照らし合わせると、ちょうど高校を卒業して入ってきた健常の新入生の行動とほぼ一致している。



【引用おわり】

 以上のような取り組みは、互いを刺激し合う。
 特に、知的障害のある学生を孤独にしない。
 大学内での生活を充実したものにしてくれる。  
 
 (ケー)

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