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 知的障害者の後見活動にとって、3つの課題がある。

 それを、以下で述べている。
 第23回目の引用となる。
  


【引用はじめ】
kitatani.pdf

知的障害者の立命館法政論集 第11号(2013年)
立命館法政論集 第11号(2013年)
知的障害者の「親なき後」への成年後見制度の活用
北谷優輔 (法学専攻 リーガル・スペシャリスト・コース)
立命館法政論集 第11号(2013年)

第2章 成年後見制度の活用と問題点

2.一般の成年後見と「親なき後」の成年後見の違い(p.175)

 「親なき後」の後見活動には,
 ① 後見期間が長くかかる,
 ② 本人の ニーズがつかみにくい,
 ③ 本人に資力がない(場合が多い),という特質がある。

 このような特質に対する制度的な手当てとして,
 ①について は,成年後見人等の引継や法人後見の可能性,
 ②については成年後見人による身上監護,
 ③については,経費・報酬問題について検討する必要があ る。



【引用おわり】

 以上のように、後見活動の課題として、後見期間の長期化、困難なニーズ把握、資金不足がある。
 それへの適切な対策をいかに具体化するか。
 個々の事例への対応も難題である。
 さらに、制度上いかにすべきか未解決な状況にある。       
                      
(ケー)
 後見人が被後見人に行う後見活動には次のようなことがある。
 消費者被害予防、相続問題の処理、不動産売却など。

 そうしたことを、以下で述べている。
 第22回目の引用となる。
  


【引用はじめ】
kitatani.pdf

知的障害者の立命館法政論集 第11号(2013年)
立命館法政論集 第11号(2013年)
知的障害者の「親なき後」への成年後見制度の活用
北谷優輔 (法学専攻 リーガル・スペシャリスト・コース)
立命館法政論集 第11号(2013年)

第2章 成年後見制度の活用と問題点

2.一般の成年後見と「親なき後」の成年後見の違い(p.175)

 財産管理の場面では,第一に,障害者は,在宅で生活するケースが多い。
 そのため消費者被害等に巻き込まれる場合が多い。
 その場合には, 事後的に返還請求を求めることや,また,今後の予防のための対策が必要になる。
 第二に,「親なき後」の言葉からもわかるように両親等の死亡が契機になる場合が多く,相続の問題が生ずる場合が多い。
 第三に,今後の長い生活を維持するために将来計画の中で,不動産売却を検討する場面も生ずる。



【引用おわり】

 障害者が金銭的な問題に巻き込まれない対策によって、将来生活が安定するようにしなければならない。
 それが後見人の役割である。       
                      
(ケー)
 知的障害者の後見活動は、より良い生活ができるように支援してほしい。
 支援とは、権利侵害の防止の活動、より良い生活の創造、被後見人の親族との連携など。

 そのことについて、どうあるべきか以下で述べている。
 第21回目の引用となる。
  


【引用はじめ】
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知的障害者の立命館法政論集 第11号(2013年)
立命館法政論集 第11号(2013年)
知的障害者の「親なき後」への成年後見制度の活用
北谷優輔 (法学専攻 リーガル・スペシャリスト・コース)
立命館法政論集 第11号(2013年)

第2章 成年後見制度の活用と問題点

2.一般の成年後見と「親なき後」の成年後見の違い(p.174~p.175)

 第三に,能動的な後見活動が必要な場面があることである。
 種々の権利侵害を防止したり,被害回復を図る役割をもつことは当然である。
 それ以外に本人によりよい生活を創造するための活動が求められる場面もある。
 たとえば,本人の地域生活への移行に当たっての適切な地域の受け皿が無 かった。
 そのため,本人の希望を尊重しながら本人名義のトレーラーハウスを設置した例もある。
つまり,「従前の生活を守ること」が多い高齢者後見とは異なり,障害者の場合は,今ある限られた財産を消費しつつ,より積極的に被成年後見人の幸福感を満たす,身上監護方法の決定が必要となる。
 第三者後見人は本人の「家族」としての経験はない。
 その意味では,本人の身上監護方法の決定は困難である。
 したがって,親族等と一定の期間の共同後見を行うことは,身上監護方法の決定にとっては,プラスとなる。



【引用おわり】

 本人にとって、望ましい生活のあり方を追求してほしい。
 それが後見人の役割である。
 身上監護の重要性を認識することだ。
 しかし、現状ではこうした理想を実現する体制が十分整備されていない。
 それが後見制度が普及しない理由でもある。      
                      
(ケー)
 知的障害者の後見活動は、本人の意思を尊重することが大事である。
 本人の意向の読み取りが難しい場合もある。
 後見人は本人が何を望んでいるかその確認に努めることだ。

 そのことが以下において述べている。
 第20回目の引用となる。
  


【引用はじめ】
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知的障害者の立命館法政論集 第11号(2013年)
立命館法政論集 第11号(2013年)
知的障害者の「親なき後」への成年後見制度の活用
北谷優輔 (法学専攻 リーガル・スペシャリスト・コース)
立命館法政論集 第11号(2013年)

第2章 成年後見制度の活用と問題点

2.一般の成年後見と「親なき後」の成年後見の違い(p.174)

 第二に,障害者の場合には,決して十分ではないが,高齢者に比べて,自分の意向を表示することができる者も多い。
 そのため,読み取りにくい本人の意向を読み取りながら,本人の意思を尊重した後見活動が求められる。
 この意味で,成年後見人等による過度の介入には極力注意する必要がある。



【引用おわり】

 後見人にとって、本人の意思確認に手間取る可能性だってある。
 時間のかかることをいとわず対応する必要がある。     
                      
(ケー)
 「親なき後」、どんな成年後見が適切か。
 長期の後見が必要だ。
 身上監護の内容が年齢により変化する。
 財産管理も年齢に伴い様々な対応が必要となる。
 長期の後見計画を考慮しなければならない。

 そのことが以下において述べている。
 第19回目の引用となる。
  


【引用はじめ】
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知的障害者の立命館法政論集 第11号(2013年)
立命館法政論集 第11号(2013年)
知的障害者の「親なき後」への成年後見制度の活用
北谷優輔 (法学専攻 リーガル・スペシャリスト・コース)
立命館法政論集 第11号(2013年)

第2章 成年後見制度の活用と問題点

2.一般の成年後見と「親なき後」の成年後見の違い(p.174)

 「親なき後」の成年後見において,どのような身上監護が必要であるかを検討する。
 そのために,以下に,「親なき後」の成年後見と一般の成 年後見の違いを身上監護の場面と財産管理の場面に分けて検討する。
 まず,第一に,障害者に対する後見の性格上,対象者の年齢が相当広い範囲にわたっていることである。
 ここから生ずる支援の特徴は,まず長期にわたる支援が必要なケースが多いこと,
 それに伴い身上監護面の支援の内容が年齢とともに変化していく。
 財産支出の内容もこれに伴い種々の影響を受けてくることが予想される。
 したがって,将来を予想しながらの長期的な支援計画が求められる。



【引用おわり】

 後見人は被後見人と長いお付き合いが必要なことを覚悟しなければならない。
 被後見人に信頼されることが必須である。    
                      
(ケー)
 一般の成年後見に関する身上監護とはどのようなものか。

 そのことを以下で説明している。
 第18回目の引用となる。
  


【引用はじめ】
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知的障害者の立命館法政論集 第11号(2013年)
立命館法政論集 第11号(2013年)
知的障害者の「親なき後」への成年後見制度の活用
北谷優輔 (法学専攻 リーガル・スペシャリスト・コース)
立命館法政論集 第11号(2013年)

第2章 成年後見制度の活用と問題点

2.一般の成年後見と「親なき後」の成年後見の違い

 身上監護について,一般の成年後見では,① 介護・生活維持に関する事項,② 住居の確保に関する事項,③ 施設の入退所,異議申立等に関する事項,④ 医療に関する事項,⑤ 教育・リハビリに関する事項及び,前記①~⑤等の各項目に関する契約の締結にとどまらず,「相手方の履行の監視(たとえば,施設入所後の施設内の処遇の監視・見守り)」といった事実行為を含む。
 これらを行う際に,本人の「心身の状態及び生活の状況」に配慮すべき義務を負う。
 また,それらの法律行為に関連する限り,異議申立等の公法上の行為を行う際にも当該義務を負うものと解されている。
 しかし,これでは,「親なき後」問題への対応として不十分である。



【引用おわり】

 知的障害者に関する身上監護は、きめ細かな内容が求められる。
 あるべき身上監護とはどういうものか。
 後見計画に盛り込む必要がある。   
                      
(ケー)
 知的障害者にとって、「親なきあと」を支えるにはどんなことが必要か。
 なぜ、成年後見制度がいるか。

 そのことを以下で説明している。
 第17回目の引用となる。
  


【引用はじめ】
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知的障害者の立命館法政論集 第11号(2013年)
立命館法政論集 第11号(2013年)
知的障害者の「親なき後」への成年後見制度の活用
北谷優輔 (法学専攻 リーガル・スペシャリスト・コース)
立命館法政論集 第11号(2013年)

第2章 成年後見制度の活用と問題点

1.契約制度の出現と成年後見制度への期待(p.173)

 「親なきあと」を支えるには,① 財産(所得保障),② 人(成年後見),③ 場(行政による介護サービス)が不可欠である。
 それを ④ 制度(法律・システムと財源)と ⑤ 理解(意識と態度)が可能にする。
 その中でも親は,「親(すなわち,自分)なき後」の問題は,自分(親)という人の不在・喪失を理解し,それゆえ自分に代わる人の存在を求めてきた。
 この社会化が,成年後見制度への期待感である。



【引用おわり】

 「親なきあと」の不安は多くの知的障害のある子を抱える親たちが抱いている。
 万全な解決策は今のところ整っていない。
 今から少しでも不安の解消のため、上記の支援策がうまくいくよう準備しておくことだ。
 そのためにも、多くの人たちからの協力が必要である。
 力を合わせてより良い解決策に近づけるための運動を展開しなければならない。  
                      
(ケー)
 知的障害者にとって、成年後見制度が必要とされるようになったのはごく最近である。
 以前は、行政主体による措置によって知的障害者の福祉が決められていた。
 現在、本人主体の契約による福祉になった。
 こうした福祉が本人にとっていつまでも有効に機能するようにしたい。
 特に、「親なきあと」も安心な制度である。
 それが、成年後見制度の活用ということになる。

 そのあたりの事情が以下に述べられている。
 第16回目の引用となる。
  


【引用はじめ】
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知的障害者の立命館法政論集 第11号(2013年)
立命館法政論集 第11号(2013年)
知的障害者の「親なき後」への成年後見制度の活用
北谷優輔 (法学専攻 リーガル・スペシャリスト・コース)
立命館法政論集 第11号(2013年)

第2章 成年後見制度の活用と問題点

1.契約制度の出現と成年後見制度への期待(p.173)

 知的障害者の親の成年後見制度に対する反応は当初は,芳しいものでは なかった。
 しかし,一気に期待が高まったのは,社会福祉基本構造改革にともなう契約制度の出現である。

 つまり,親や家族が行政に依頼し,措置として与えられてきた福祉が, 本人が選んで利用する福祉サービス契約へと転換された。
 それまで親や家族が一方的に決めていた福祉や生活を,知的障害者本人を主体とし,契約の主体とする制度に転換した。

 この転換は,判断と利用(契約)に関して能力と責任があることを前提とした。
 そして,本人が成人に達している場合,契約の主体は親等の第三者でなく,利用者本人であることが明示された。
 その中で,理解や判断に困難を有する知的障害者の家族は当惑したのである。
 まさに,「親なきあと」の問題が,「親あるうち」に起こってきたのである。



【引用おわり】

 本人の要望がずっと将来にわたっても保障できるようにしたい。
 成年後見制度をうまく活用すればそれが実現可能だ。
 今後、多くの人が成年後見制度を利用することになる。
 本人の生活を守る適切な制度設計に努める必要がある。 
                      
(ケー)
 後見人は、被後見人のことをよく理解しなければならない。
 後見人は、被後見人の現在や将来までも責任を持つことになる。
 被後見人はどんな願いを持っているか把握することである。
 被後見人が満足いくより良い生活ができるようにしなければならない。

 そのあたりの事情が以下に述べられている。
 第15回目の引用となる。
  


【引用はじめ】
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知的障害者の立命館法政論集 第11号(2013年)
立命館法政論集 第11号(2013年)
知的障害者の「親なき後」への成年後見制度の活用
北谷優輔 (法学専攻 リーガル・スペシャリスト・コース)
立命館法政論集 第11号(2013年)

第1章「親なき後」問題の実態

2.成年後見の必要性(p.172~p.173)

 そのためには,後見人が寄り添うべき本人の意思を十分に理解している ことが前提となる。
 重要なことは単に意思決定の代理ではなく,対話による協働作業を通して,本人の意思を見出していくことにある。
 つまり, 後見活動は,被後見人の伝えようとする姿勢と後見人の読み取ろうとする姿勢の調和ですすめられるものである。
 本人の障害が重ければそれだけ, その意思を代弁・代行する割合や範囲が増加することは否めない。
 たと え後見的対応を必要とする被後見人であっても,本人自身のもてる力を見極め,本人の意思を形にするための応援団を組織していくことが真の権利擁護につながる。
 本人の意思を踏まえたうえで,目の前にある現在のことだけではなく,将来を見据えた後見計画を立てる必要がある。



【引用おわり】

 後見人は被後見人の状況に気を配れるようにすることである。
 それには、被後見人を取り巻く関係者との連携も大事だ。
 関係者との積極的な協力を得て、被後見人がより良い生活ができるように努める必要がある。
                      
(ケー)
 知的障害者は親子の関係において、支援される立場である。
 そうした関係性を十分理解することが大事だ。
 後見人は、その関係性に配慮して介入する。

 そのあたりの事情が以下に述べられている。
 第14回目の引用となる。
  


【引用はじめ】
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知的障害者の立命館法政論集 第11号(2013年)
立命館法政論集 第11号(2013年)
知的障害者の「親なき後」への成年後見制度の活用
北谷優輔 (法学専攻 リーガル・スペシャリスト・コース)
立命館法政論集 第11号(2013年)

第1章「親なき後」問題の実態

2.成年後見の必要性(p.172)

 親子の間には,支援する人・される人である。
 それゆえの利益相反関係が存在する。
 この葛藤を抱えた関係に後見人は介入することになる。
 二者が対等な関係性の中での対話を通じた合意形成をすることが可能になるようにすることだ。
 後見人は本人の意思を代弁することを通し,軽視されてきた(あるいは, 軽視されている)本人の声が正当に評価されるよう重みづけをする必要がある。



【引用おわり】

 障害のある本人は、どんなことを求めているのか。
 その求めを把握することが後見人には重要や役割となる。
 本人の求めに応じたより良い生活づくりができるようにすることである。 
                      
(ケー)

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