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 障害者、外国人、高齢者等の情報弱者に対する情報保障は、図書館においても徐々に導入されつつある。
 今後、より広い対応が求められる。

 以下においては、そのあたりの事情に関する記述である。 
 あべやすし氏の論稿からから第6回目の引用である。 



【引用はじめ】

http://www.geocities.jp/hituzinosanpo/awaseru.html
あべやすし
情報の かたちを その人に あわせる、人の手を かりながら
ワークショップ「だれもが参加できる公正な社会をめざして―情報保障とコミュニケーション」(社会言語科学会 第30回 研究大会 2012年 9月1日。東北大学)発表論稿

2. 情報保障と図書館

 多文化サービスは、日本では まだ実践が 不十分です。
 いまのところは、いろんな言語の本を あつめる(蔵書の多言語化)というレベルです。

 これまで、図書館の対面朗読では、視覚障害者の 個人的な書類を 代読したり代筆したりして、文字情報サービスを 提供してきました。
 「外国人」も ふくめて、いろんな人が 文字情報サービスを うけられるように、範囲を ひろげる必要が あります。

 図書館の いいところは、全国 どこにでも あること、図書館どうしの ネットワーク、連携が あることです。

 『高齢者と障害者のための読み書き(代読・代筆)情報支援員入門』や『本と人をつなぐ図書館員』は、情報保障の教科書と いえると おもいます。

 【引用終わり】



 図書館という身近な公共機関を、情報弱者にも大いに活用できる機能を付け加えるといい。
 対面朗読、代読、代筆、わかりやすい情報提供など多彩で柔軟な対応ができるようにするのだ。
 そのため、支援員の養成、ハード・ソフト面の充実を図るべきである。              
 
(ケー)
 障害のある人も図書館を利用しやすくする。
 情報保障にとって大事な視点といっていい。
 視覚障害のある人は「点字図書館」を大いに利用している。
 ネットで点字図書や録音図書なども借りられる。
 24時間いつでも図書を利用できるサービスまである。
 全国どこからでもサービスを受けることができるというのだ。
 視覚障害者にとってはすばらしいサービスが整備されている。

 以下においては、情報保障のプロに関する記述である。 
 あべやすし氏の論稿からから第5回目の引用である。 



【引用はじめ】

http://www.geocities.jp/hituzinosanpo/awaseru.html
あべやすし
情報の かたちを その人に あわせる、人の手を かりながら
ワークショップ「だれもが参加できる公正な社会をめざして―情報保障とコミュニケーション」(社会言語科学会 第30回 研究大会 2012年 9月1日。東北大学)発表論稿

2. 情報保障と図書館

 情報保障のプロって、だれでしょうか。
 手話通訳者や介助者(ヘルパー)は情報保障のプロといえるでしょう。
 ほかには、どんなプロが いるでしょうか。
 ここで紹介したいのが、図書館の図書館員です。
 図書館には、障害者サービスと多文化サービスが あります。

 障害者サービスは、障害のある人に、その人に適したサービスを することです。
 これを「図書館利用に障害のある人びとへのサービス」と いいます。
 図書館を 利用するための障害(バリア)を なくして、だれでも図書館を 利用できるようにするという意味です。

【引用終わり】



 一般的な図書館において、障害のある人に対する情報保障がきめ細かになされる必要がある。
 知的障害者向けの図書が多数準備されるといい。
 その利用が進む支援のあり方も身につけていることである。
 図書館から障害者向けの合理的配慮が発信されるといい。             
 
(ケー)
 情報保障という問題は、障害者にとってとても重要なことである。
 震災といった大災害において、「命」にかかわる問題でもあるからだ。
 そうした面で考えると、外国人に対する情報保障もないがしろにできない。
 日本における情報弱者となれば、外国人も障害者と同様である。

 情報保障の多様性について、以下の観点も考慮すべきだ。 
 あべやすし氏の論稿からから第4回目の引用である。 



【引用はじめ】

http://www.geocities.jp/hituzinosanpo/awaseru.html
あべやすし
情報の かたちを その人に あわせる、人の手を かりながら
ワークショップ「だれもが参加できる公正な社会をめざして―情報保障とコミュニケーション」(社会言語科学会 第30回 研究大会 2012年 9月1日。東北大学)発表論稿

1. 情報保障の基本

 制度という面では、「外国人」は「社会福祉」の対象から はずされやすいです。
 たとえば病院での通訳など、命に かかわる問題です。
 「外国人相談」などの「言語サービス」を 全国で 利用できるようにする必要が あります。

 東日本大震災のあとに はじまった「よりそいホットライン」という電話相談は、多言語に 対応しています。
 無料通話です(http://279338.jp/yorisoi/)。
 ただ、きこえない人は 利用できません。〈訂正追記:ファックスでの相談にも対応しています。〉

【引用終わり】



 情報弱者全体について、情報保障のことを考える必要がある。
 そのことによって、障害者に対する情報保障の重要性も取り上げられるからである。
 多様な社会において、個々の違った人たちが受け入れられるようにすることにつなげるためにも。            
 
(ケー)
 障害者にとって、災害・事故等といった危機的な状況にあったらどうなるか。
 命にかかわる対応が必要だ。
 切羽詰まった時の情報保障がなされなければならない。
 東日本大震災において、障害者の死亡率は障害のない人たちより倍もあった。
 いざという時の情報伝達といった仕組みが重要だ。
 それは常日頃の情報保障のあり方をどうしているかということである。

 情報保障の基本について、以下で指摘している。 
 あべやすし氏の論稿からから第3回目の引用である。 



【引用はじめ】

http://www.geocities.jp/hituzinosanpo/awaseru.html
あべやすし
情報の かたちを その人に あわせる、人の手を かりながら
ワークショップ「だれもが参加できる公正な社会をめざして―情報保障とコミュニケーション」(社会言語科学会 第30回 研究大会 2012年 9月1日。東北大学)発表論稿

1. 情報保障の基本

 まず確認したいことは、情報、コミュニケーションの問題は、命にかかわるということです。

 情報保障の基本は、人間の多様性を きちんと把握したうえで、「情報の かたちを その人に あわせる」ということです。
 人によって、コミュニケーションのスタイルが ちがいます。
 声、文字、手話など、その人に 適した かたちで つたえる。
 その人が わかるように つたえる。それが原則です。
 人によっては、機械(情報技術)が 役に たちます。

 もうひとつ、「人の手を かりる」ことも大切です。
 ボランティアに まかせるのではなくて、制度として、必要な人 みんなに 保障する必要が あります。

【引用終わり】



 上記では、情報保障の基本について、2点指摘している。
 一つが、「情報の かたちを その人に あわせる」こと。
 二つが、「人の手を かりる」こと。
 こうした理解が世の中に広まり、実践が一般化することが望まれる。           
 
(ケー)
 情報保障が「自治体まかせ」という実情である。
 障害者にとって十分な情報保障が得られないという、地域格差を生ずる結果となっている。

 この問題点を以下で指摘している。 
 あべやすし氏の論稿からから第2回目の引用である。 



【引用はじめ】

http://www.geocities.jp/hituzinosanpo/awaseru.html
あべやすし
情報の かたちを その人に あわせる、人の手を かりながら
ワークショップ「だれもが参加できる公正な社会をめざして―情報保障とコミュニケーション」(社会言語科学会 第30回 研究大会 2012年 9月1日。東北大学)発表論稿

はじめに

 入院時 コミュニケーション支援 制度の財源は、障害者 自立支援法に 規定されている「地域生活 支援事業」です。
 地域生活 支援事業は「地域の特性や利用者の状況に応じ、柔軟な形態により事業を効果的・効率的に実施」するものと規定されています(http://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/chiiki/gaiyo.html)。
 地域生活 支援事業の項目のひとつに「コミュニケーション支援事業」があります。

 いま、手話通訳や要約筆記などの 情報保障に かかわる支援は、この「地域生活 支援事業」によって運営されています。
 いまの制度では、これらの情報保障は「自治体まかせ」になっています。

 手話通訳や要約筆記、点訳や音声訳などの「コミュニケーション支援」に「地域の特性」という側面が、はたしてあるのでしょうか。
 国が責任を もって保障するべき権利なのではないでしょうか。

【引用終わり】



 地域特性に合った支援のあり方をうたった支援事業という趣旨も必要なことは確かだ。
 しかし、是が非でもどこでも必要な支援がある。
 その一つが情報保障である。
 こうした問題の是正を早急に図る必要がある。          
 
(ケー)
 重度訪問介護に取り組む支援員の情報保障について、取り上げる。
 今の制度では、十分なケアはできないのが実態のようだ。
 以下において、いくつかの問題点を指摘している。
 
 あべやすし氏の論稿からから第1回目の引用である。 



【引用はじめ】

http://www.geocities.jp/hituzinosanpo/awaseru.html
あべやすし
情報の かたちを その人に あわせる、人の手を かりながら
ワークショップ「だれもが参加できる公正な社会をめざして―情報保障とコミュニケーション」(社会言語科学会 第30回 研究大会 2012年 9月1日。東北大学)発表論稿

はじめに

 わたしは 京都市内で 身体障害者の 介助を しています。
 訪問介護にも いろいろな種類が あります。
 わたしが しているのは 「障害者 自立支援法」の「重度訪問介護」です。
 手足が不自由な身体障害者が 利用できます。

 じっさいの介助では、家事、入浴やトイレの介助に かぎらず、たとえば 言語障害のある人の 発言を ききとり、通訳するようなことも あります。
 文字情報を 代読したり、代筆することも あります。
 京都市など、一部の自治体では 24時間 介助を 利用している人も います。
 必要だからです(残念なことに、自治体によって 利用できる時間数に 格差が あります)。

 しかし、病院に 入院したときには、重度訪問介護は 利用できません。
 身近な 家族などに 介助してもらうか、ボランティアを 依頼するか、あとは看護師に「おまかせ」するしか ありません。
 けれども、看護師は 言語障害のある人の ことばを ききとるのが 上手ではありません。
 日常生活で 24時間 介助を うけている人の場合、入院すると 生活の質が 一気に おちてしまいます。
 なので、入院するのが 不安だったり、「どうしても 入院したくない」という人も います。

 一部の自治体では「重度障害者 入院時コミュニケーション支援 制度」を つくっています。
 しかし、時間に制限が あるなど、安心して 入院できる 状況ではありません。

【引用終わり】



 重度訪問介護は、自治体によってサービスの格差が大きい。
 住んでいる場所でサービスの質と量が違ってくる。
 自治体による福祉行政のあり方が如実にあらわれる。
 財政基盤の違いや住民意識の問題といったことなのだろうか。
 不公平感がつきまとう。         
 
(ケー)
 24回にわたって、打浪文子氏の著述から引用してきた。
 「知的障害者への情報提供――わかりやすい情報提供の実現に向けて」(2015年)という論文からだ。
 知的障害のある人たちの多くは、日常生活において情報から疎外されている。
 身近な関係者もあまりそのことに関心が向かないのが現状である。
 差別解消法が施行され、情報の埒外に置かれることは問題である。
 合理的配慮となれば、それこそ重要だ。
 いかにわかりやすく情報提供するか、常時そのあり方を実施できることが必要である。
 それが一般化されるような社会システムづくりが求められる。
 障害当事者に関係する問題には、当事者が参加できるようにしなければならない。
 その場合、わかりやすい情報提供を準備することだ。
 もちろん、手間がかかる。
 手間を惜しんではならない。
 手間をかけることを一般化するのだ。
 手間をかけることを当たり前な状況にすることである。
 その積み上げによって、手間のかけ方も難しいものでなくなるはず。
 多くの人たちが協力する体制をつくることである。
 
(ケー)
 知的障害のある人に対して「わかりやすい表記」ってどうなるか。
 縦書きでなく、横書きにする。
 一文は30文字以内でなどだ。

 そうした問題提起は以下のとおり。
 打浪文子氏の著述から第24回目の引用となる。 



【引用はじめ】

大阪+知的障害+地域+おもろい=創造
知の知の知の知
社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会 社会政策研究所情報誌通算 2555 号 2015.7.28 発行

知的障害者への情報提供――わかりやすい情報提供の実現に向けて
打浪文子 / 障害学
シノドスジャーナル 2015 年 7 月 28 日

付記 「わかりやすい情報提供のガイドライン」

【表記】

○ 横書きを基本とする。
○ 一文は 30 字以内を目安にする。
○ 常とう語は、そのまま用いる。
○ 常とう語を除く単語には、小学校2~3年生までの漢字を使い、漢字にはルビをふる。
○ アルファベット・カタカナにはルビをふる。
○ なじみのない外来語はさける。
○ 漢数字は用いない。また時刻は 24 時間表記ではなく、午前、午後で表記する。

【引用終わり】



 以上のようなことを守れば、わかりやすい表記となる。
 障害のある本人の理解が進む。
 こうした工夫はそんなに難しくない。
 できるだけこの配慮にそって文章を作成すれば、わかりやすい情報提供ができるということだ。        
 
(ケー)
 知的障害者に対する「わかりやすい情報提供」には、「文構成」を明確にすることである。
 話の流れは時間順にすることなどだ。

 そうした問題提起は以下のとおり。
 打浪文子氏の著述から第23回目の引用となる。 



【引用はじめ】

大阪+知的障害+地域+おもろい=創造
知の知の知の知
社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会 社会政策研究所情報誌通算 2555 号 2015.7.28 発行

知的障害者への情報提供――わかりやすい情報提供の実現に向けて
打浪文子 / 障害学
シノドスジャーナル 2015 年 7 月 28 日

付記 「わかりやすい情報提供のガイドライン」

【文の構成をはっきりさせる】

○ 手順のある内容は、番号をつけて箇条書きで記述する。
○ 大事な情報は、はじめにはっきりと書く。
○ 一文は一つの内容にする。内容が二つある場合は、二つの文章に分ける。
○ 話の展開は、時系列に沿う。
○ 接続詞はできるだけ使わない。

【引用終わり】



 明確な「文の構成」とは、上記のとおり。
 1. 箇条書き
 2. 大事なことは最初に
 3. 一文一内容
 4. 時系列で
 5. 接続詞は使わない
 こうしたことを配慮しただけでも、かなりわかりやすいものになるだろう。       
 
(ケー)
 わかりやすい表現にする。
 それには、複雑な表現は避ける。
 単純な表現でいい。
 文学表現じゃない。
 こったものは必要ない。
 わかりやすくが大事。

 そうした問題提起は以下のとおり。
 打浪文子氏の著述から第22回目の引用となる。 



【引用はじめ】

大阪+知的障害+地域+おもろい=創造
知の知の知の知
社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会 社会政策研究所情報誌通算 2555 号 2015.7.28 発行

知的障害者への情報提供――わかりやすい情報提供の実現に向けて
打浪文子 / 障害学
シノドスジャーナル 2015 年 7 月 28 日

付記 「わかりやすい情報提供のガイドライン」

【複雑な表現を避ける】

○ 比喩や暗喩、擬人法は使わない。
○ 二重否定は使わない。
○ それぞれの文章に重複した「のりしろ」を付ける(指示語を多用せず、あえて二度書く)。
○ 名称等の表記は統一する。

【引用終わり】



 直接的表現がわかりやすい。
 単一的でいい。
 無味乾燥になるかもしれない。
 わかりやすいことの追求である。
 相手にわかってもらうことが最も大事だ。      
 
(ケー)

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