Photo Gallery

 知的障害者向け情報提供紙「ステージ」は、障害のある当事者も編集スタッフとして参加した。
 編集長は、知的障害のある人が務めた。
 画期的な体制で臨んだと言える。
 そうした人たちは、どんな意見を述べたのだろう。
 興味深い。
 最初は慣れず戸惑いも多く、意見らしい意見も言えなかった可能性がある。
 でも、何度も編集会議に参加するうちに、意見も述べるようになったはずだ。

 打浪(古賀) 文子氏の論文からである。
 本論文の紹介は第26回目である。連続で紹介している。



【引用はじめ】

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jajls/17/1/17_KJ00009727988/_article/-char/ja/
社会言語科学
Vol. 17 (2014-2015) No. 1 p. 85-97
知的障害者への「わかりやすい」情報提供に関する検討 : 「ステージ」の実践と調査を中心に
打浪(古賀) 文子( 淑徳大学短期大学部こども学科 )

3、 「ステージ」の実践からの示唆

3.1 「ステージ」とは

 編集会議のメンバーは,新聞記者・支援者・軽度または中度の知的障害者・育成会編集担当職員・オブザーバーなどで構成されている.
 2011年6月以降は,知的障害のある編集委員の一人が編集長を務めている.
 通常,1つの号の制作過程において,2〜3回の編集会議が開かれる.
 1回目は掲載内容の検討による紙面企画である.
 この際には,知的障害者の興味・関心や社会的な状況などをふまえた議論がなされる.
 さらに2回目は,「わかりやすい」文章で書かれた原稿の読み合わせを行う.
 この時,どのような単語や言い回 しがわかりにくいのか,また,どういう言い方に変更することでわかりやすくなるのかが議論される.
 3回目は紙面のレイアウトや最終校正,確認等である,

(つづき)

【引用終わり】



 障害のある当事者ができっこないといった思い込みが強い。
 それで何でも支援者側がやってしまう。
 障害者の参加は形だけになってしまいがち。
 支援者は支援に値しないことをやっていることに気づかない。
 障害者がいかに参加するかを吟味しなければならない。
 障害者のできることを適切に支援することができるようにしたい。
 支援付きの自立をどのように組み立てるかだ。
 そこには、時間の制約、人手の制約等がある。
 それに合わせた体制が必要なのだ。
 「ステージ」の編集会議ではどのような配慮がなされたか。
 興味のある所である。
      
  (ケー)

WHAT'S NEW?