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 下記に引用した文章に一般的でない福祉用語が使用されている。
 それについて、まずわかりやすく説明しておこう。
 「アクセシブル」 利用しやすさのこと。
 「エンパワメント」 自らの力で問題解決できるようにすること。「勇活」と訳される。
 「セルフ・アドヴォカシー」 知的障害者が自らの権利を擁護すること。
 これらを踏まえて、以下を読んでほしい。

 打浪(古賀) 文子氏の論文からである。
 本論文の紹介は第9回目である。連続で紹介している。



【引用はじめ】

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jajls/17/1/17_KJ00009727988/_article/-char/ja/
社会言語科学
Vol. 17 (2014-2015) No. 1 p. 85-97
知的障害者への「わかりやすい」情報提供に関する検討 : 「ステージ」の実践と調査を中心に
打浪(古賀) 文子( 淑徳大学短期大学部こども学科 )

2. 知的障害者への 「わかりやすい」 情報提供の学術的課題

2.1 海外の動向

 英語圏では1950年代から公共性のある文書のわかりやすい表現 (Plain  English)に関 して 「わかりやすさ」の追究と実践がなされている ( 大 木 ,2002) .
 情報がアクセシブルであることや文字情報が 「わかりやすい」形で書かれていることは,知的障害者の知る権利を擁護するエンパ ワントとしても大きな意義があると考えられている.
 例えばイギリスでは知的障害者関連団体であるMENCAPによって2003年に「わかりやすくしていますか?
  アクセシブルライティングのためのメンキャップガイドライン」,2008年に「わかりやすくしくだ さい  読みやすい情報にするためのガ イド」が作成されている ( 名 川 ・渡 辺 ・薬 師 寺 ・杉 田 ・花 崎 ・堀 江 ・鈴 木 ・鈴 木 ・岩本 , 2006).
 わかりやすい文章( Plain  text) で記された当事者のセルフ・アドヴォカシーに関する書籍も出版されている (Tufail& Lyon,  2007など).
 またカナダやニュージーランド等でも知的障害者の家族支援に関する団体等からセルフ ・アドヴォカシーの要素に注目した plain languagesの必要性が訴えられている ( 名川 ほ か , 2006).
 このように , 福祉からの流れだけでなく, 知的障害者や家族を支援する団体による知的障害者へのエンパワメントとして , また セルフ ・アドヴォカシーを推進するものとしても, 「わかりやすい」 情報提供が推奨されている.

(つづき)

【引用終わり】



 「わかりやすい」情報提供は、知的障害者にとって情報そのものが利用しやすい(アクセシブル)ものになる。
 「わかりやすい」情報提供は、知的障害者自らの問題解決を手助け(エンパワメント)してくれる。
 「わかりやすい」情報提供は、知的障害者の権利擁護(セルフ・アドヴォカシー)に貢献してくれる。
 要するに、 「わかりやすい」情報提供は、知的障害者にとってより良い社会参加を促すものとなる。 
     
  (ケー)

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