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山形県身体障害者福祉協会さんより
山形県パソコンボランティア養成講座の募集案内がきました。

外出が困難な身体障がい者の方のご自宅などに訪問して
パソコンに関してサポートする活動です。

PCボランティア1

全日程4日間、20時間の講座となります。

PCボランティア2

講座の場所は、山形県身体障害者福祉会館 第1会議室
  〒990-2231 山形県大字大森385 (山形県リハビリセンター)

お問合せ、お申し込みは
社会福祉法人 山形県身体障害者福祉協会 (担当:井上)
TEL:023-686-3690 FAX:023-686-3723


参加費は無料ですが、定員が10名となっておりますのでご注意ください。

ご訪問ありがとうございます。事務局(F)

 説明的文章をわかりやすくする工夫について、以下において述べている。
 なかなか単純にはいかない。
 伝えるべき文章の肝をとらえてないとうまくいかない。
 当然と言えば、当然なのだが、正確にとらえて、それを整理しなければならない。
 そして、的確なことばを選んで表現する必要がある。



【引用はじめ】

平成17年度「障害のある人と援助者でつくる日本グループホーム学会」 代表者 室 津 滋 樹
5 『わかりやすい表現』(plain text)活動・研究の現状と方向性 (p97~.p.107)
分担研究委員
名川 勝 渡辺勧持 薬師寺明子(美作大学) 杉田穏子 (立教女学院短期大学) 花崎三千子 堀江まゆみ 鈴木義弘
鈴木伸住(Sプ ラン三ング) 岩本真紀子 (全日本手をつなぐ育成会)

4.  どうすればわかりやすくできるか

 わかりやすく書くためのマニュアルは、海外のものも含め既にいろいろ出されている。
 外国版については言い換えるべき言葉などいくつかの点でそのまま使えない箇所はあるものの、多 くは参照できる。
 それらについて概観すると、次のような指摘などがある。
 筆者なりに整理しアレンジしてある。
 もともとの具体的な指示は、末尾文献を参照されたい。(本稿はマニュアル提示が目的ではないので概要提示に留める)

(2) 説明的文章での工夫

 先述のように大学院生にリライトしてもらった結果を検討することによって得られた感触としては、次のような認識を持つ。
 まだ概観しただけなので、今後改めて精査する必要がある。

● 説明的文章の場合、何を最も伝えたいのかを明確にする。
 多くのメッセージや概念を詰め込むと非常にわかりにくくなる。
 またすべての内容を要約して伝えようとしても、やはり困難なことが多い。
 従ってどうしても伝えるべき内容をかなり絞ることが必要となる。
 結局のところ、書き手が伝えるべき内容を自分で十分わかっているかどうかが問われる。

● その際、words by wordsの書き換えは役に立たないように思われる。
 words by wordsとは語句ごとに、あるいは文章ごとに書き換えを行う手順のことを指す。
 このようにリライ トした文章を見ると、語句レベルではやさしい言葉が使われているものの、それらで組み立てられたメッセージ全体は非常にわかりにくい、伝わりにくい文章となる。

● 伝えるべきメッセージはできる限リー本道で主題にまで行き着くように文章を組み立てなければならないのではないか。
 脱線が多かったり、あれこれおおくの前提説明があったりすると、同時に多くのことを頭に入れて理解しなければならなくなる。
 またこの一本道も、可能な限り長くならないようにすべきだろう。

● また、大枠で見た場合にAとBどちらがわかりやすいかは判断しやすいと思われるが、しかし最終的にわかりやすいか、使えるかについては、当事者に聞いてみるほかないだろう。
 これは将来、わかりやすく書くための方法が洗練されていったとしても変わらないと思う。

 以上、不十分ながらこれまでに知りえた事項について整理した。

(つづく)

【引用終わり】



 リライターは、元になる表現内容が言わんとすることをしっかり理解していなければならない。
 正確な文章読み取りができていることが前提だ。
 そして、わかりやすい言葉遣いによって表現する。
 簡潔で的を得た表現が求められる。
 こうした技能は一石二鳥で身に付かない。
 ある程度の経験が必要である。 
 
 (ケー)
山形県障がい福祉課より「心のバリアフリー推進員養成研修会」のチラシをいただきました。

今月初めにビッグウイングで開催された「県民大会」でも
推進員の認定書の授与式が行われておりましたが、
この研修会をさらに続けて、障がいを理由とする差別を解消し、
誰もが共に生きる社会を目指しましょう!ということです。

推進員1

推進員3


推進員2

会場は圏域ごとに総合支庁で行われるようです。
福祉に携わっている方々は「障害者差別解消法」が施行されたことや
山形県でも条例ができたことは知っておられると思いますが、
本当に差別を解消したい場合は、一般の方々に知っていただかなくてはなりません。
そのためにも、この養成研修を利用していただきたいものだと思います。

ご訪問ありがとうございます。事務局(F)


 知的障がいのある人たちには、今までどんなものがわかりやすくリライトされてきたか。
 それは彼らにとって必要とする福祉制度等の内容に関する文書が、わかりやすくリライトされてきている。
 そうはいってもごくわずかに過ぎない。
 それを手にする知的障がい者もごく限られる。
 こうした実態をふまえ、少しでも多くのわかりやすいリライト文書を増やしていくことこそ必要だ。
 わかりやすい説明的文章を増やす必要を以下では述べている。



【引用はじめ】

平成17年度「障害のある人と援助者でつくる日本グループホーム学会」 代表者 室 津 滋 樹
5 『わかりやすい表現』(plain text)活動・研究の現状と方向性 (p97~.p.107)
分担研究委員
名川 勝 渡辺勧持 薬師寺明子(美作大学) 杉田穏子 (立教女学院短期大学) 花崎三千子 堀江まゆみ 鈴木義弘
鈴木伸住(Sプ ラン三ング) 岩本真紀子 (全日本手をつなぐ育成会)

4.  どうすればわかりやすくできるか

 わかりやすく書くためのマニュアルは、海外のものも含め既にいろいろ出されている。
 外国版については言い換えるべき言葉などいくつかの点でそのまま使えない箇所はあるものの、多 くは参照できる。
 それらについて概観すると、次のような指摘などがある。
 筆者なりに整理しアレンジしてある。
 もともとの具体的な指示は、末尾文献を参照されたい。(本稿はマニュアル提示が目的ではないので概要提示に留める)

(2) 説明的文章での工夫

 これまでのわかりやすい表現のための工夫を見ると、どちらかというと語句や文章の構造、あるいはレイアウトやビジュアルな面での工夫が多かったように思われる。
 そして長い文章全体、メッセージ全体をどのように組み立てるか、テーマとなっている取り扱い概念について提示する手順などについては、あまり詳しく,提示されていない。
 ところが、今のところ比較的多くリライトされることのある文書には、制度紹介やその利用に関する説明文書、自分たちの立場を主張する文書など、複数のメッセージを手順良くわかりやすく説明する文章も少なからず存在するように思われる。
 そのような点を考えると、これまでの工夫に加えて、説明的文章の工夫をさらに検討すべきであると言えるのではないか。

(つづく)

【引用終わり】



 わかりやすい文書を増やすには、組織だった取り組みが必要である。
 こうしたことに興味関心をもっている人たちが集結することだ。
 まだ、ごく一部の限られた人たち、地域で行われているに過ぎない。
 ネット呼びかけていくのも一つの手ではある。 
 
 (ケー)
第56回手をつなぐ育成会東北ブロック大会・本人大会の大会要綱が届きました。

東北B大会要綱


今年は、お隣の宮城県仙台市での開催になります。
毎年2日間の開催期間でしたが、今年度は9月25日(日)だけの開催となるようです。

ただ、前泊されるかたのために交流会はいつも通り開催されるようですので、
交流会への参加をご希望の方はお申し込みください。

開催要綱は発送準備が整いましたら順次発送いたしますのでお待ちください。
市町村支部育成会に対して1部ずつしかお渡しすることができませんのでご了承ください。
なお、山形県手をつなぐ育成会のホームページからダウンロードできるようにしておりますので、
必要な方はご利用下さいますようお願いいたします。

ご訪問ありがとうございます。事務局(F)

 わかりやすい表現の必要性は、グループホーム学会の活動を通じて感じたものだった。
 グループホーム学会は「障がいのある人と援助者でつくる」といった学会である。
 そうなると、障がいのある人にとって、学会内で話し合われる内容が理解できるようにする試みは必然である。
 それによって基礎的調査が実施されるようになった。
 そのへんの経緯が以下に記されている。



【引用はじめ】

平成17年度「障害のある人と援助者でつくる日本グループホーム学会」 代表者 室 津 滋 樹
5 『わかりやすい表現』(plain text)活動・研究の現状と方向性 (p97~.p.107)
分担研究委員
名川 勝 渡辺勧持 薬師寺明子(美作大学) 杉田穏子 (立教女学院短期大学) 花崎三千子 堀江まゆみ 鈴木義弘
鈴木伸住(Sプ ラン三ング) 岩本真紀子 (全日本手をつなぐ育成会)

4.  どうすればわかりやすくできるか

 わかりやすく書くためのマニュアルは、海外のものも含め既にいろいろ出されている。
 外国版については言い換えるべき言葉などいくつかの点でそのまま使えない箇所はあるものの、多 くは参照できる。
 それらについて概観すると、次のような指摘などがある。
 筆者なりに整理しアレンジしてある。
 もともとの具体的な指示は、末尾文献を参照されたい。(本稿はマニュアル提示が目的ではないので概要提示に留める)

(2) 説明的文章での工夫

 ところで筆者が plain text/1anguageの調査を始めたのは、グループホーム学会の活動におけるニーズからだった。
 当学会は「障害のある人と援助者でつくる」とうたっているユニークな学会である。
 2005年には研究集会を試行的に開催するなど研究活動の展開も図ってきたところだが、学会として標榜しているとおり、当事者や現場と研究の連携のあり方については重要な課題であった。
 そこで研究集会における議論を経て、障害のある学会員にも研究成果を伝えるよう努めるべきではないかとの意見が集約され、その検討に至ったものである。
 本稿冒頭に記したようにわかりやすい表現の活動自体は既に先駆者が少なからずおり筆者が意見する立場にはないが、いわゆる学術研究をリライトする試みというのは未だ希有である (海外に存在することは後述する)。
 そこで先行研究あるいは関連分野研究者からのヒアリング等予備的調査を始めてみたところ、いわゆる説明的文章(岸、2004)に対する概念/メ ッセージを伝えるレベルでの工夫に関する提案は必ずしも多くないことを感じた。
 さらにこれらに関する根拠提示は十分整理されていない段階である。
 言語学や心理学、リハビリテーション分野などに参照しうる蓄積があるので、これらを吟味することも有用だろう (たとえば岸、2004、秋田・ 久野、2001)。

(つづく)

【引用終わり】



 知的障がいのある人も参加する学会活動がどのように成り立っているものか。
 実験的な試みとも言える。
 その中で、わかりやすい表現のあり方がどのように進展しているのだろう。
 「障害のある人と援助者でつくる日本グループホーム学会」のホームページを参照してみた。
 私がみた限りでは、そうした調査研究の内容は見当たらない。
 この学会においては、「住まいの場」のあり方が関心の中心であるからだ。
 そうとなれば、「わかりやすい情報提供」を中心に調査研究する学会の設立も考えられていいと思うのだが。
 
 
 
 (ケー)

先日、試写会に行ってきたドキュメンタリー映画です。
「ぼくは写真で世界とつながる~米田祐二22歳~」
映画(縮小1)

 
普通の子と違うことをやってしまう子どもを育てることは大変です
お母さんの早口の関西弁がサバサバと当時の事を語っています。
同じ立場の親御さんには共感できる部分もあると思いますし、
お兄ちゃんが、自分の気持ちを語ってくれている所もありますが、その部分は、親としては知りたい部分でもあると思います。
 
前回も書きましたが、全体的にはホンワカした気持ちで観ることができる映画になっていると思います。

映画(縮小2)
 
 
上映会in 山形
2016年8月21日(日)
1回目 10:00~   2回目14:00~
会場:山形県立保健医療大学講堂
入場はなんと無料!!
事前申し込みも不要です!
 
映画自体は68分ですので、そんなに長い映画ではありませんが、
上映後には、制作した貞末麻哉子さんのトークショーと、
音楽を担当したChiharuさんのミニライブがありますので、
全部で約2時間くらいになるということでした。

とにかく、彼のとった写真はどれも素晴らしい!
当日は、写真の展示もあるようですので是非ご覧になってください。


ご訪問ありがとうございます。事務局(F)

 わかりやすく書くことの意義は大きい。
 知的障がい者にとってわかりやすいとなれば、多くの人にとってもわかりやすいということである。
 日本語を第二言語とする外国人にもわかりやすくなる。
 障がいのない子どもたちにもわかりやすいと言える。  
 そういう意味からも、わかりやすさがもっと追求されてもいい。
 以下、わかりやすさがどのように追求されてきたか述べられている。



【引用はじめ】

平成17年度「障害のある人と援助者でつくる日本グループホーム学会」 代表者 室 津 滋 樹
5 『わかりやすい表現』(plain text)活動・研究の現状と方向性 (p97~.p.107)
分担研究委員
名川 勝 渡辺勧持 薬師寺明子(美作大学) 杉田穏子 (立教女学院短期大学) 花崎三千子 堀江まゆみ 鈴木義弘
鈴木伸住(Sプ ラン三ング) 岩本真紀子 (全日本手をつなぐ育成会)

4.  どうすればわかりやすくできるか

 わかりやすく書くためのマニュアルは、海外のものも含め既にいろいろ出されている。
 外国版については言い換えるべき言葉などいくつかの点でそのまま使えない箇所はあるものの、多 くは参照できる。
 それらについて概観すると、次のような指摘などがある。
 筆者なりに整理しアレンジしてある。
 もともとの具体的な指示は、末尾文献を参照されたい。(本稿はマニュアル提示が目的ではないので概要提示に留める)

(1) これまでに指摘されている工夫

 このように、既に適用すべきポイントはいろいろ指摘されている。
 また、一般の文章指南書についても参考になることはある。
 たとえば本多勝一の 「日本語の作文技術」(朝日新聞社、1982)では、主語と述語の位置関係について配慮することによりわかりにくさを避けるすべを紹介している。
 他にも、文構造を考え、テンとマルの打ち方の意味を考慮することで明快な文章を書けるとも言っている。
 もうひとつ挙げると、 野沢 (2006)の指摘も興味深い。
 そこでは、「難しい言葉や概念」と同じように言葉の"圧縮""省略""専門用語の使用"も含まれることを示している。
 このような特殊な用語の使用は文字数を少なくし、より多くの情報を詰め込むことに役立つが、必ずしも読みやすくするとは限らないので注意が必要である。
 このように、わかりやすく書くということは、誰にとってもわかりやすい文章をつくることとほぼ同じことを指す。

 ただし、ふつうにわかりやすく書く配慮よりももう少し進めたほうが良い部分もある。
 ていねいに書く工夫と言えるかもしれない。
 たとえば野沢 (2006)では「のりしろ」として示されている部分である。
 これを説明するのは難しいが、「文脈から類推することで省略できる説明を省略せず、語句などの重複を行うことによってひとつの文章ごとに切り離しても意味が理解できるようにする書き方」のようになるだろうか。
 この語句などの重複を「のりしろ」と読んでいるのであるが、なんとも言い得て妙な表現である。

 またもうひとつ重要な指摘として、当該文書公刊に際してあらかじめわかりやすい表現版を掲載する方針を立てること、原稿脱稿時にリライトするための時間的余裕を十分に取っておくことが必要であるともされていることを付記しておく。

(つづく)

【引用終わり】



 わかりやすくすることは、従来の表現とは自ずから異なる部分が出てくる。
 それをリライトするとなると、手間がかかる。
 この手間をかけられるか。
 さらに、最初からわかりやすいものにすべきだという意見も出てくる。
 そうしたことができるか。
 それだけの社会的余裕があるか。
 知的障がい者が社会の一員であることを認識していれば、わかりやすい情報提供をもっと広めなければならない。
 
 (ケー)
 知的障がい者にわかりやすく情報提供するためのマニュアルは、今までも考えられてきた。
 それを参照して作成した成果物もある。
 しかし、それが一般化されて知られているかというとほとんど知られていない。
 知的障がい者に活用し、実践されているのもごく限られている。
 関係者も当事者もそうしたことに関心を向けることが少ないといったことが現状である。
 以下において、今までわかりやすくする工夫についてどのように考えられてきたか述べられている。



【引用はじめ】

平成17年度「障害のある人と援助者でつくる日本グループホーム学会」 代表者 室 津 滋 樹
5 『わかりやすい表現』(plain text)活動・研究の現状と方向性 (p97~.p.107)
分担研究委員
名川 勝 渡辺勧持 薬師寺明子(美作大学) 杉田穏子 (立教女学院短期大学) 花崎三千子 堀江まゆみ 鈴木義弘
鈴木伸住(Sプ ラン三ング) 岩本真紀子 (全日本手をつなぐ育成会)

4.  どうすればわかりやすくできるか

 わかりやすく書くためのマニュアルは、海外のものも含め既にいろいろ出されている。
 外国版については言い換えるべき言葉などいくつかの点でそのまま使えない箇所はあるものの、多 くは参照できる。
 それらについて概観すると、次のような指摘などがある。
 筆者なりに整理しアレンジしてある。
 もともとの具体的な指示は、末尾文献を参照されたい。(本稿はマニュアル提示が目的ではないので概要提示に留める)

(1) これまでに指摘されている工夫

● 文字は大きめの活字を使う。
 書体も読みやすく凝らないものを選ぶ。
 行間 ・字間を広めに取る (ただし文章としてのまとまり、段落としてのまとまりを損なわない)。

● 難しい言葉や概念を使わない。
 使わざるをえないこともあるが、それでも少なくする。
 使 うときは説明を加える。
 ただし説明が長く複雑だと文章の流れを乱し、かえってわかりにくくなることに気をつける。

● 一文は短 くする。
 複雑な文構造にしない。
 次の意味の固まりとの行間を空けるなどして文の固まり、意味の固まりをわかりやすく示す。

● イラスト・写真を使う場合は本文の文意を補助するようなものを用いる。
 複雑にしない。
 多 くしない。
 文章の位置と近い位置に置き、関係をわかりやすくする。(装飾目的のイラスト等を否定するものではないが、わかりにくくするようなものは控えるべき)。
 テープなどの音声情報や口頭で直接伝えられるのであれば、そのほうが良い人も少な くない。

(つづく)

【引用終わり】



 わかりやすくする工夫は、以上の原理・原則に則るといいのだろう。
 しかし、こうした実践がたくさんなされていない。
 関係者や当事者のニーズに世の中の人たちは気づいていない。
 いちいちこうした手間をかけていられない。
 このあたりのことを克服しないと、一般的にわかりやすくするといったことが普及しない。
 わかりやすい情報提供できる社会システムの構築こそ必要だ。
 興味を持ってくれる研究者、行政機関、人材等がいるといい。
 それも常設機関があって、常に活動できる態勢である。
 また、スマホなどでわかりやすくするアプリなどが開発されるともっといい。
 こうしたことに興味を持ってくれる技術者がいるといいのだが。
 
 (ケー)
 知的障がい者にとって必要な情報は何か。
 それは、彼らにとって興味関心がある情報ということになる。
 そうした情報提供が選択できる状況になっていることが理想だ。
 適時・適切な情報提供である。
 その場合、自ら必要な情報を選び、その内容が理解できるようする。
 以下に、現況とあるべきことが述べられている。 



【引用はじめ】

平成17年度「障害のある人と援助者でつくる日本グループホーム学会」 代表者 室 津 滋 樹
5 『わかりやすい表現』(plain text)活動・研究の現状と方向性 (p97~.p.107)
分担研究委員
名川 勝 渡辺勧持 薬師寺明子(美作大学) 杉田穏子 (立教女学院短期大学) 花崎三千子 堀江まゆみ 鈴木義弘
鈴木伸住(Sプ ラン三ング) 岩本真紀子 (全日本手をつなぐ育成会)

3 何がわかりやすく表現される 「べき」か ?

 ところで、どのような素材がわかりやすく書かれると良いのだろうか。

 ひとまず考えられるのは、知的な障害のある人が目を通すべき情報ということになる。
 では 何が目を通すべき内容か。
 彼らの生活に重大なかかわりを持つことというならば、それは障害者福祉制度や生活に関することだろう。
 実際、公的な文書や制度に関する文書をわかりやすく提供しなければならないと定めている国もある。
 また日本でも育成会などが率先して制度や生活にかかわる情報を本人向けに発行している。
 ただ、これは言わずもがなのことなのだが、制度や公的文書を喜んで読みたい人はそう多くない。
 読んでみたい文書を提供し、それで暮らしの彩りを豊かにしたいのであれば、むしろ趣味の本や映画や遊びのスポットのことがわかりやすくリライトされ提供されたほうが良いし、ゴミ箱直行になる可能性も減るだろう。
 しかし実 際にはそんなものが作られていることは少なくて、せいぜい制度の話が書き直されている程度だろう。
 無駄なことはしていない、のではあるが。

 理想を言えば、すべての文書や情報がわかりやすく提供されるべきなのだろう。
 そしてどの文書を読んで、どの本をマクラ代わりに使うかを本人が自由に決められるようになれば良いはずだ。
 私たちの社会だって、出版と思想信条の自由が制限されていたのは昔の話だ。
 しかしそのようにするためには労力も時間もお金も無いと考えられているので (いや本当に不足しているのは、そうすることが当然だという常識というかコンセンサスだろう)、今は最低限必要だと考えられている福祉制度の話や、入手できないことで不利益 ・不公平 ・不公正を被ると考えられる情報が選択され、そしてわかりやすく書き改められているのが現状である。
 少し堅 く言うならば、現在は制度的な情報を保障し人権を尊重するという趣旨で行われているのかもしれないが、わかりやすい情報提供の目的は、文化的な豊かさの担保に(も)ある。

(つづく)

【引用終わり】



 知的障がい者は、著しい情報格差の中で生活している。
 その是正に努めなければならない。
 それには、できるだけわかりやすい情報提供のあり方を一般に普及する必要がある。
 福祉関係の行政、事業所、保護者、当事者等関係団体がその必要性を訴え、自ら実践することである。
 
 (ケー)

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