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 社会における商業主義的な欠乏感をあおるやり方がいきすぎている。
 また、女性差別も解消されてない。
 こうした社会の影響が家族内に大きく影響してくる。
 アルコール依存は家族に機能不全を引き起こす。
 そのことについては、以前の回にも何回も指摘してきている。
 今回は、社会と家族の問題に関する指摘だ。
  
 本調査報告書の紹介は79回目になる。



【引用はじめ】

障害のある人の きょうだいへの調査 報告書

障害者の家族支援を目指すための調査研究Ⅱ
-特に支援体制が遅れているきょうだいへの支援を視野に入れて-
平成20年6月発行
財団法人国際障害者年記念ナイスハート基金
http://www.niceheart.or.jp/jigyonaiyomenu/kazokusien/

第2部 障害者のいない家族との比較編

学習会報告(3)
「アルコール依存症者がいる家族」について
講師:水澤都加佐 氏 
ヒーリング&リカバリー インスティテュート所長

6. アダルト・チルドレン(AC)

 また、この商業主義というのは物を売る社会です。
 これを持っていれば幸せだということを CM で毎日流しています。
 常に新しいものを売りつけられるというのは、常に私たちは空虚感をあおられているということです。
 子どもたちも常に欲しいものを刺激され、欲しいものと必要なものの区別がつかなくなっています。
 これが、子どもが健康に育つ環境なのかと考えた場合、社会に問題があります。
 女性に対する差別も同じです。
 男性の方が収入が多いとい うことは決して公平ではありません。
 女性は、どうせこの社会ではと思ってしまいます。
 これは社会的差別です。
 性犯罪ににあうのはおそら く 98 対 2 くらいで女性がほとんどです。
 この社会を見直していくことも私たちには不可欠です。
 家族の問題と両方あるということです。

 アルコール問題がある家族では、今お話したような物語が展開されていきます。
 ACも共依存ということばもアルコール医療から出た言葉で、それほど、アルコール依存症者が多いということ、またアルコール問題がある家庭では、ほとんど夫婦の問題、親子の問題、子どもの問題があり、そして悲しみ、怒り、また境界線の問題があります。

【引用おわり】



 商業主義的な物質中心主義は、空虚感を生み出す。
 女性に対する職業差別も解消されない。
 性的暴力被害に遭うケースもほとんど女性だ。
 こうした社会的問題が家族内でも生ずる。
 アルコール依存で困っている家族は、相互に複雑な関係が生じ、複雑な感情がうずまく。
 このこんがらがった状況をほどくのはなかなか困難だ。
 早期からの支援が必要となる。
 
(ケー)

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