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先日、徳島県阿波市手をつなぐ育成会の福井会長から送っていただいた
書籍「障害のある子の親である私たち〜その解き放ちのために〜」
ご紹介をさせていただきました。



県育成会事務局としてもさまざまな行事があり
バタバタとしていたのですが、実際この本を読みだしたら
一気に読んでしまっていました。
ただ、ブログでご紹介しなければならない行事が多く
これまで、投稿することができませんでした。

福井会長からは、先日ブログでご紹介したあと
すぐにメールをいただいており大変恐縮しております。

メールには
「賛否両論あるかと思いますが、わかっていただけるかたにはわかっていただけるかと…。」
と書いてありました。
確かにそうなのだと思います。

でも私は、私自身が漠然と感じていた”もやもや”が文章化されていたり、
気づきもしなかったことに気づかされたり、
なるほど、そういう考え方もありますよね・・・
というようなことがとても多く、やはり福井会長のご次男と
私の次男の障害程度が似ているのではないかと思えました。

特に、時々「詩」が挿入されていて、その前後にその詩にまつわる
出来事などが書かれているのですが、その「詩」を読んだだけで
涙が滲んでしまうようなこともありました。

それだけ、私の気持ちがそのままその「詩」の中に表れていましたし
前後の文章を読むと、多少の状況の違いはあれど
同じような経験をしていることが書かれていました。


前回のブログに「お母さんが偉い!」の詩を読んで、これは私だ!
と感じたと書きました。それはどうしてかを説明します。

よく、障がいのある子どもさんで、何か素晴らしい才能があり、
それに気が付いたお母さんが、親子でさまざまな努力を重ね才能を開花させた。
「子どもに障がいがあっても、諦めないで頑張ったお母さんが偉い」
というようなことがテレビや雑誌で取り上げられたりします。

言っている人にとっては、賞賛の言葉として使っています。
もちろん、本当に素晴らしいお母さんなのです。

でも福井会長や私のように、歌も歌わない、絵も描かない子を持つ親にとっては、
「あなたは努力していない親!」と言われているような
妙な息苦しさを感じてしまうのです。

特に、テレビなどでそんな番組が放送され、それをみた人から
「お宅の○○くんも、なにか探したらすごい才能があるんじゃないの?」
「いろいろなことやらせてみたら?」
とおっしゃる方がいます。(もちろん善意です)
そんな時にはどうしても「努力が足りない親」と思われているのかも、
と胸のあたりが”ざわざわ”してしまいます。

ついそんなものがあったらとっくの昔にやらせてます
1時間や2時間のテレビを観ただけで解ったようなこと言わないで
こっちは生んでからずっとこの子を見ているんですっ
あなたよりずっとこの子の事は判ってるつもりですけど

と大声で叫んでしまいたい衝動にかられたりします。
もちろん叫びませんけどね

なので、障がい者のドキュメンタリー番組はあまり好きではありません。
でも、気になって観てしまう・・・というところが、まったく私と同じだったのです。


今後も、この書籍の感想などを投稿していきたいと思っていますが、
書籍の文章をそのまま引用し掲載することはできませんので
分かりにくいかもしれませんが、私の言葉で同じような表現をさせていただきます。
不定期の投稿になりますが、どうぞ覗いてみてくださいね(F)

福井公子さんが、毎月、生活書院に連載しているWebがあります。
それをご紹介します。

福井公子Web連載クリックをどうぞ



第53回手をつなぐ育成会東北ブロック大会・(併催)第55回手をつなぐ育成会秋田県大会(平成25年9月28日(土)〜29日(日)・秋田市)に参加してきた。
 その報告。
 第9回目。

 9月28日(土)第1日目の13時から始まった式典から。

 大会決議を紹介してきている。
 一昨日(平成25年10月6日(日))は「大会決議」の前文、昨日(平成25年10月7日(月))は大会決議9項目のうちの前半5項目を紹介した。
 本日(平成25年10月8日(火))は、後半4項目の紹介である。
 以下のとおり。

1 高齢化に伴い、医療を必要とする障害者が増加していることから、介護や医療を提供できる施設の整備をはかること

1 施設利用者が、充分な福祉サービスの提供を受けられるよう、施設職員の待遇改善を図ること

1 地域で安心して、安全に暮らせるよう、自立支援協議会の充実や地域の福祉サービスを整備拡充すること

1 知的しょうがいのある人が地域で安心して暮らせるよう、障害者虐待防止法や障害者差別解消法の周知徹底を図るとともに利用しやすい成年後見制度に見直すとともに、その活用促進を図るなど、権利擁護システムを確立すること

  平成25年9月28日

            第53回 手をつなぐ育成会東北ブロック大会・本人大会
            第55回 手をつなぐ育成会秋田大会・本人大会

 以上、現在の知的障がい者福祉の課題が網羅され、その解決を訴えている。

 「高齢化対策」、「施設職員の待遇改善」、「自立支援協議会の充実」、「権利擁護システムの確立」は、容易にできるものでない。
 また、誰かに頼めばなんとかなる話でもない。
 地域の具体的事例を取り上げて、その問題に向き合う必要がある。
 問題解決に向けて、関係者が真摯に協力し合って取り組む姿勢が重要だ。
 問題を抱える当事者がやらなければなんともならない。
 「大会決議」内容を各地域の活動にどのように生かしていくかが、我々に課されている。
 (ケー)

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