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 キッテ・アルビデセンさんは、「わかりやすい本財団・The Center for easy−to−read」に所属(1996年当時)している。
 スウェーデンにおいて、知的しょうがい者にわかりやすい本作りを行っている人だ。
 わかりやすさこそ命という信念で、他ではまねできない情報提供活動に取り組んでいる。
 それに関する紹介が次のとおりである。
 
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【引用始め】

 武居光「知的障害のある人のための
 「わかりやすい本」製作活動の動き
  はじめに」月刊ノーマライゼーション1999年9月号
 
 96年に「北欧圏知的障害者会議」(フィンランド)に参加した時に、4年ぶりに再会したわかりやすい情報提供の専門家キッテ・アルビデセンさんから渡された名刺は「わかりやすい本財団・The Center for easy−to−read」となっていた。
 若いスタッフも増え、仕事はますます盛んに行われているようであった。
 たとえば「8ページ」とよぶ週刊新聞の発行。
 EU参加に対する国民投票のための「わかりやすい資料」の作成。
 写真だけで構成する料理や恋愛やアウトドアの本。
 きれいな新刊案内のカタログ。
 読者にプレゼントされるかわいい傘やバッジなどの販促グッズ。
 北欧諸国の中でも、こうした本格的な情報提供活動があるのはスウェーデンが群を抜いているらしく、会議場の一角に設けられた展示コーナーには、人だかりができていた。

その哲学

 98年に「世界育成会本人会議」(オランダ)に参加した時にも、物静かなキッテさんはまた新しい資料をもって会場にいた。
 彼女が作ったセンターの新しい四つの紹介文(以下のとおり)をお土産にいただいた。
 センターの哲学をよく表している。

◆We are proud of our small vocabulary.
  私たちは、わずかな言葉しかもっていないことを誇りに思う

◆We hate the word transcend and 29061 other difficult words.
  私たちは、理解を超える言葉、そのほか29061もの難しい言葉が嫌いである

◆Our texts are:expressive,compassionate and imaginative but without words like expressive,compassionate and imaginative.
 私たちの本は、表現豊かで、情感あふれ、想像をかき立てる。そうした言葉は一切使わずに

◆Exorbitant usage of advanced vocabulary leads only to the detonation of cognition and simple and congruent words used in appropriate context are what is left in cerebral storage.
  難しい言葉の過剰な使用は、認識を混乱させるだけであるが、単純で適切な言葉によって書かれたほどほどの文章は、思索の蓄積の中に生き残る
 
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prdl/jsrd/norma/n218/n218_08-01.html

障害保健福祉研究情報システム(DINF=Disabiity Information Resources)

【引用終わり】

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 わかりやすい本作りにキッテ・アルビデセン氏は誇りをもっている。
 どんなことばを選ぶかに意を尽くしている。
 制約のある中で、適切なことば選びが自分たちの役目というのだ。
 キッテ氏はわかりやすさにこだわり続けている。
 こうした姿勢に学ぶ必要がある。
 (ケー)

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