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 矢頭範之氏(成年後見センター・リーガルサポート専務理事/司法書士)
は、「第12回権利擁護セミナー・第1部・シンポジウム」において当人が述べた内容を紹介する。
 その第1回目である。次のようなセミナーにおいて述べたものである。
 
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○ 平成22年11月17日(水)「(2010年度)第12回権利擁護セミナー」
○ 会場=日本財団(東京都港区赤坂)
○ テーマ=「『生きる』を支える後見の実践〜身上監護をどう位置づけるか〜」
○ 主催=社会福祉法人全日本手をつなぐ育成会
○ 第1部 シンポジウム 平成22年11月17日、水曜日、11時〜12時30分
○ シンポジスト 矢頭範之(成年後見センター・リーガルサポート専務理事/司法書士)
○ シンポジウム・テーマ「『生きる』を支える後見の実践〜身上監護をどう位置づけるか〜」

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【矢頭範之氏の講演内容】第1回目

 なお、本内容は、このセミナーで配布された資料に基づいている。

《認知症と知的障害者の違い》

1 認知症高齢者は、健常者としての能力・知識・生活歴があり、これらを基礎とした矜持などをもっている。

2 能力・知識に限界あり
 知的障害のある人は、高齢者に比べて能力・知識の獲得に限界がある。

3 親との密着性が強固
 親の立場として、この世で唯一の保護者としての認識・危機感。 

4 子の立場として、親の庇護内での生活歴の方が多い。 

5 経済的資源は限られている
 知的障害のある人は、自ら収入を得、資産を増やすことは困難。

6 成年後見による支援の経済的資源は、障害年金と親の相続財産にほぼ限られる。

7 長期的支援が必要
 認知症高齢者に比べて支援期間は長期的になる。

8 一定知的水準を保持
 認知症高齢者は身体・精神いずれも能力は下降することを想定するが、知的障害のある人に対しては、一定水準に保ちつつ、新たな興味をもち生活を豊かにする可能性を求める必要がある。

9 次のような困難事例もある。
 身体的疾病、家庭内暴力、支援拒否、浪費、不衛生、昼夜逆転などの不規則な生活など。  
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 以上、知的障害者の特徴をよく理解して、後見を実施することが大切である。

 その特徴として、矢頭氏は次のように述べる。
 ? 能力知識に欠ける面がある。
 ? 親との密着が強い。
 ? 収入・資産には限界がある。
 ? 長期的支援が必要。
 ? 一定の知的水準を維持。
 ? 困難事例も多い。

 こうした一般的特徴を十分踏まえ、個に即した後見のあり方を検討することが必要である。 
 
(一般社団法人山形県手をつなぐ育成会事務局/ケー)

 【矢頭範之氏の講演内容は、次の第2回目に続く】

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