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 第12回権利擁護セミナーの第1部シンポジウムにおいて、市川知律(とものり)氏が述べた内容を紹介する。
 その第2回目である。
 次のような場で述べられた。
 
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○ 平成22年11月17日(水)「(2010年度)第12回権利擁護セミナー」
○ 会場=日本財団(東京都港区赤坂)
○ テーマ=「これからの成年後見と虐待防止〜知的障害のある人の権利をまもる〜」
○ 主催=社会福祉法人全日本手をつなぐ育成会
○ 第1部 シンポジウム 平成22年11月17日、水曜日、11時〜12時30分
○ シンポジスト 市川知律(とものり)→三重県社会福祉士会/権利擁護委員会ぱあとなあみえ委員長)
○ シンポジウム・テーマ「『生きる』を支える後見の実践〜身上監護をどう位置づけるか〜」

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【市川知律(とものり)氏の講演内容】第2回目

《後見制度の課題》

1 後見制度の利点と課題について明らかにしておく。
 
2 後見制度を活用することで、本人の権利を護る場合と、制限する場合がある。
 
3 後見人には代理権が与えられる。そのことは、本人を制限行為能力者にすることである。
 
4 制限行為能力者となると、選挙権の剥奪(後見類型)、公務員になれない(後見類型、保佐類型)、会社員になれない(後見類型、保佐類型)等
  
5 後見人は同意権をもつことになり、当事者を支配できる。

6 後見制度の「保険的」要素ばかりが取りざたされるが、実は本人の権利を合法的に制約できる制度である。

7 使い方を間違えれば(後見人が勘違いすれば)本人の生きることへの動機付けすら失わせてしまう。

8 後見人は金がかかる?後見人の報酬、後見人の事務費等のランニングコスト。 
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 以上、成年後見制度の課題として、
 (1) 制限行為能力者として権利が制限されること
(2) 後見人による本人に対する権利の制約
(3) 経費がかかること
があげられる。
 こうした課題については、今後解決に向けた取り組みが求められる。
 要は、本人の権利がきちんと擁護される制度にすることである。
 
(ケー)

 【後見人が果たす役割第3回目に続く】
 第12回権利擁護セミナーの第1部シンポジウムにおいて、市川知律(とものり)氏が述べた内容を紹介する。
 その第1回目である。
 次のような場で述べられた。
 
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○ 平成22年11月17日(水)「(2010年度)第12回権利擁護セミナー」
○ 会場=日本財団(東京都港区赤坂)
○ テーマ=「これからの成年後見と虐待防止〜知的障害のある人の権利をまもる〜」
○ 主催=社会福祉法人全日本手をつなぐ育成会
○ 第1部 シンポジウム 平成22年11月17日、水曜日、11時〜12時30分
○ シンポジスト 市川知律(とものり)→三重県社会福祉士会/権利擁護委員会ぱあとなあみえ委員長)
○ シンポジウム・テーマ「『生きる』を支える後見の実践〜身上監護をどう位置づけるか〜」

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【市川知律(とものり)氏の講演内容】第1回目

《財産管理は本人の幸せのため》

1 財産管理は何のためか?誰のための財産か?

2 本人の財産はすべて本人の生活水準と価値観に基づいて、忠実に執行されなければならない。

3 そこには「後見人の価値観」の介入の余地はなくすべて本人中心であるべき。

4 当事者の財産は当事者の幸せのためにあり、相続人のためにあるのでは決してない。

5 後見人が、支出をしぼり、収入増をめざすだけでなく、本人が自由に使う権利がある。

6 後見人が一人で判断することには問題も多い。

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 以上、後見人の財産管理は、あくまでも当事者にとって最善な幸せにつながることを念頭におくことが求められる。
 後見人の勝手な思い込みで、当事者の思いが無視されるようなことがあってはならない。
 事例によっては、当事者の要求がはたから見ておかしいといったこともあるに違いない。
 しかし、そこにはどんな理由や背景があるか、後見人の見極める力量が問われる。
 当事者にとって、最善の幸せを優先させることが、後見人が財産管理をする上で、最も大事にすべき理念である。
 ただ、個々のケースによって、判断に迷う場合が出てくる。
 その時の対応こそ、研究すべきことである。
 (ケー)

 【後見人が果たす役割第2回目に続く】
 



 以下のセミナーを受講して、本人が望む普通の生活を実現する制度(第35回目=最終回)について、第34回目に続いて述べる。

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○ 11月17日(水)「(2010年度)第12回権利擁護セミナー」
○ 会場=日本財団(東京都港区赤坂)
○ テーマ=「これからの成年後見と虐待防止〜知的障害のある人の権利をまもる〜」
○ 主催=社会福祉法人全日本手をつなぐ育成会
○ 第1部 基調講演 11/17水曜日、10時〜10時50分
○ 基調講演講師 細川瑞子氏(全日本手をつなぐ育成会・権利擁護委員・中央相談室長)
○ 基調講演テーマ「身上監護の福祉システム化をめざして〜本人の『生きる』を支援するために〜」

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【講演内容】

育成会が取り組むべきこと

 細川氏は、「身上監護の福祉システム化を明らかにすることで、公的支援の道を拓く」として、次のように述べる。

1 「『身上監護の福祉システム化』を明らかにすることは、公的支援へと大きく扉を開かせることになり、成年後見法学会、日弁連、リーガル・サポートの『改善宣言』にある『費用に関する公的補助』へと道を拓くことにもつながる。」
 
2 「その道を開くことができれば、判断能力の不十分さを一生抱えて生きる知的障害者の『生きる』を支える何よりの灯火となるであろう。」

 また、細川氏は、「育成会運動が掲げるべき柱」を、次のように述べる。

1 「知的障害者の身上監護は社会問題である(本人の個人問題や親等の家族問題では済まない)」

2 「『ケア・マネジメントの義務付け』で『後見プランの作成』を(本人・親・後見人だけで、人生を決めないで欲しい)」

3 「『身上監護を福祉システムに位置づけ』、個別給付で報酬の負担軽減を図るべし(財産が少なくても、安心して、豊かな人生を送れるように)」

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 以上、『身上監護を福祉システムに位置づけ』されるよう、育成会運動を盛り上げていくことである。
 そして、『費用に関する公的補助』の道を拓いていく必要がある。
 そのためにも、それぞれの地域において、成年後見制度の利用に関する現状をよく把握し、一つ一つのケースについて良好な点、問題点を明確にする。
 さらに、問題解決のための改善策を提案していくことである。
 細川氏の提案は私たちの大きな支えと言える。
  
 山形県手をつなぐ育成会事務局としても、早急に取り組む課題の一つである。
 今のところ、本事務局においては情報ゼロというのが、正直なところ。
 本セミナーに参加し、細川氏の基調講演を聴いて、はじめて成年後見制度の重要性に気付かされた。
 まず、情報収集が大きな課題である。
 
 35回にわたって、細川瑞子氏によるセミナー配布資料を掲載させてもらった。
 成年後見制度に関する初心者の私としては、大変いい学びの機会となった。
 細川氏に深謝。
 ありがとうございました。 
 (ケー)
 
 (最終回=完)

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