FC2ブログ

Photo Gallery

 第59回全日本手をつなぐ育成会全国大会福島大会(22/10/30土〜31日)・本人大会は、たくさんの参加者があり、盛大に開催された。
 質的にも高い内容の話し合いがなされた。
 例えば、第1分科会(制度=いろいろな制度について知ろう)の発表者、土本秋夫氏(ピープルファースト北海道)の資料には、目をみはるものがある。
 土本氏は、内閣府障がい者制度改革推進会議の本人委員として選ばれ、その会議に出席にするにあたって、次のような提言をしている。

------------------------------------------------------------
【引用始め】

 時間がかかる 仲間たちを はいじょ しないで ほしい
                 2010年1月8日

 しょうがいしゃ制度改革推進会議について 会議の資料は 会議する前に出して 前もってしることも ひつようです。
 どんな 会議の資料なのかを 見ていって 会議の日 そのばで 見るのじゃ どんな ことを はなして いけばいいのか わからないし 前もって 自分の中に いれることや 支援者も しって いくことが ひつようです。
 さいていでも 会議の資料は ふりがなを ふっていく ことです。
 なかみ いみも すぐ わからないけれども じっくり 支援者と ともに かんがえて いくことが ひつようです。
 自分だけがわかってもだめだとおもいます。
 仲間たちにも つたえる ことが ひつようです。
 わからないことを ながすことを しないこと。
 わかるまで 時間が かかると いうことです。
 (中略)
 ちてきに ハンディをもつ 仲間たちは それぞれの かんじかたが ちがうし しっていくことも それぞれが ちがうので いそいで わけが わからなくなって どこで きめられたと なってきて しまい やっと 自分たちの いけんで やっていくことに なったのに いみも なくなるので そのてん も はいりょを していくことが ひつようです。
 (中略)
 わからないことは わからないといって ながされない ように していきたい。
 ものごとを りかいして いくことに 時間がかかる 仲間たちを はいじょ しないで ほしい。

【引用終わり】
------------------------------------------------------------

 以上のように、土本氏は、本人たちの代表「内閣府障がい者制度改革推進会議・本人委員」として、自分たちの置かれている状況を正直に表明している。
 「ものごとを りかいして いくことに 時間がかかる 仲間たちを はいじょ しないで ほしい。」という訴えである。
 本人大会決議文の?を次のようにしたのもうなずける。

 「? 私たちのことを決めるときは、私たちぬきに決めないでほしい。」(平成22年10月31日、第59回全日本手をつなぐ育成会全国大会 福島大会 本人大会参加者 一同)

 こうした本人活動がここまで活発になってきたのも、安森博幸氏(社会福祉法人 広島手をつなぐ育成会)によれば、次のような経緯があったからこそである。

------------------------------------------------------------
【引用始め】

 本人活動の広がりと本人参加

 本人活動とは「本人による本人のためのグループ活動である」とされている。
 本人活動は1990年の「世界育成会会議パリ大会」に初めて5人の本人が参加をし、諸外国のリーダーに刺激を受け、帰国後グループを発足したことに端を発している。
 その後、1992(平成4)年に東京において、最初のグループである「さくら会」が結成され、続いて「札幌みんなの会」「ゆうあい会」と徐々に各地で本人の会が生まれ、2003(平成15)年には全国で201グループに、2007(平成19)年には249グループ(社会福祉法人全日本手をつなぐ育成会調べ)にまで広がりを見せ、現在は270近くあるといわれている。
 こうした本人の会の急速な増加は、1998(平成10)年の岐阜で開かれた本人の全国大会後のころからだといわれ、その後、毎年行われる本人大会全国大会開催が、その増加の要因になっている。
 全国大会は開催地の本人たち(現地実行委員)と全日本の本人活動代表委員のメンバーが中心となり、協働で1年がかりでつくり上げていく。
 大会スローガンや全体会、分科会のテーマ、司会に受付、記録等、企画から運営に至まで、自分たちで話し合って決めていく。そうした作業を進めていく過程で現地実行委員の人たちは、本人活動の先駆的リーダーである全日本代表委員のメンバーから本人活動の必要性や重要性を学びとっていく。
 現地実行委員の中には自分の地域に本人の会がない人もいて、代表委員のメンバーに触発され、新しく本人の会を結成していくというケースも多くみられる。
 シチュエーションは違うにせよ、本人の会が日本に初めて結成されたときと同様に、仲間から刺激を受け発会に結びついていくことは、ある意味必然なことかもしれない。

 《安森博幸著(社会福祉法人 広島手をつなぐ育成会)、日本発達障害福祉連盟編「発達障害白書2010年版」(2009年)日本文化科学社刊、p.133より》

【引用終わり】
------------------------------------------------------------

 以上、今後も全国大会・本人大会が回を重ねることにより、さらに全国に本人活動の会が拡がっていくだろう。
 山形県内においても、本人活動を求めている人たちもいるはず。
 そうした人たちに声をかけ、仲間づくりに加わってもらい、定期的な活動ができる場づくりが課題となっている。
 また、先進県からも学ぶことも多い。
 本人活動のリーダーを山形県に招いたり、こちらから出かけていって、話し合いに加わることも必要だなあ。

WHAT'S NEW?