Photo Gallery

 米国のレズリー大学は軽度知的障害者を1981年以来ずっと受け入れてきている。
 知的障害者を受け入れてきた先駆的な大学だ。
 受け入れるためのプログラムも改良を重ねてきた。 

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第64回目だ。
  


【引用はじめ】

file:///C:/Users/仁/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/ZKHT9TQV/kaigaishisatsu.pdf
諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会 海外知的障碍者高等教育研究班
長谷川 正人・長谷川 美栄・志免木 章・井手 祐輔/他
2016年11月30日

第1章 アメリカにおける知的障碍者の大学進学

第5節 大学における知的障碍者受け入れの具体的な取り組み状況

1 レズリー大学「Threshold Program」

 レズリー大学では、1981 年に、知的障碍者教育のセクションを担う Threshold Program が確立した。
 そのプログラムの創設並びに今日まで中心的管理・運営してきたのが、Arlyn Roffman である。
 当時は、全米においても知的障碍者が大学に進学するという選択肢はまったくなかった時代であった。
 そこでレズリー大学では、知能指数が 70から 95 ぐらいの健常者よりわずかに低い人を対象とした大学受け入れプログラムに取り組んだ。
 このプログラムは、年を追う毎に改良を加えてきているが、基本的な内容については、現在も同様に行われている。
 このプログラムの主たる対象者は、知的障碍者と発達障碍者であるが、それ以外にもてんかんの発作を持った人、聴覚障碍者、身体障碍者なども含まれている。
 レズリー大学では、教育年限を 2 年間とするプログラムに毎年 24 名の学生が入学している。



【引用おわり】

 レズリー大学が知的障害のある人たちを受け入れてきたのはなぜなのか。
 この大学が先鞭をつけなければ今のように米国においても知的障害者を大学に受け入れることも多くはなかったろう。
 今も継続しているのにはニーズがあるからだ。
 そのニーズに応えた大学側の事情がある。
 多くの課題を克服しての今があるはず。
 それを知りたいものだ。    

 (ケー)
 知的障害者を受け入れている大学は、米国マサチューセッツ州では10校ある。
 日本と比べれば驚くほどの数だ。
 米国全体となればもっと多くの大学が受け入れているだろう。

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第63回目だ。
  


【引用はじめ】

file:///C:/Users/仁/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/ZKHT9TQV/kaigaishisatsu.pdf
諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会 海外知的障碍者高等教育研究班
長谷川 正人・長谷川 美栄・志免木 章・井手 祐輔/他
2016年11月30日

第1章 アメリカにおける知的障碍者の大学進学

第4節 アメリカにおける知的障碍者の大学進学の現状

3 マサチューセッツ州における大学の知的 障碍者受け入れの状況

 マサチューセッツ州には、大学が合計 66 校ある。その中で、知的障碍者を受け入れている大学は、以下の 10 校である。
 ① Westfield State University、
 ② Holyoke Community College、
③ UMass Amharst、
 ④ Middlesex Community College、
 ⑤ Bunker Hill Community College、
 ⑥ Roxbury Community College、
 ⑦ MassBay Community College、
 ⑧ UMass Boston、
 ⑨ Bridgewater State University、
 ⑩ Cape Cod Community College。

 なお、マサチューセッツ州では、865 人の知的障碍者が大学に通っており、知的障碍学生の年齢層は、18 歳から 53 歳で、平均年齢は 20 歳である。
 性別は、男性 6 割、女性 4 割である。
 知的障碍者のうち、大学に進学している人は、全体の 22 パーセントである。
 知的障碍学生の居住の場として、州内に 14 ヶ所の知的障碍学生のための学生寮が完備されている。
 また、知的障碍学生の 7 パーセントが自宅から通学しており、その他の学生の多くは、障碍のない一般の学生と一緒に学生寮で生活している。



【引用おわり】

 マサチューセッツ州における大学に通う知的障害者は53歳と高齢者もいる。
 こうした高齢者も受け入れていることにはびっくりしてしまう。
 また、知的障害者の2割が大学進学している。
 この数値にも驚かされる。
 マサチューセッツ州では知的障害者の大学進学が常識化しているということだ。
 ここまでくるプロセスにはいろんな苦労があったと思うのだが。    

 (ケー)
 知的障害者が大学に入学して、どのような成熟を成し遂げたか。
 そうした具体的なデータをどのようにとるか。
 個別の成熟の状況を記録する方法を模索中である。

 以下において、そうした内容について述べている。  
 本報告書の引用は第62回目になる。
  


【引用はじめ】

file:///C:/Users/仁/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/ZKHT9TQV/kaigaishisatsu.pdf
諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会 海外知的障碍者高等教育研究班
長谷川 正人・長谷川 美栄・志免木 章・井手 祐輔/他
2016年11月30日

第1章 アメリカにおける知的障碍者の大学進学

第4節 アメリカにおける知的障碍者の大学進学の現状

2 アメリカ全土における大学の知的障碍者受け入れの全般的状況

 雇用率の増加やインターンシップの実習が増えるなどのデータは取れるが、このような人間的な成熟、各学生が成長して一人前の社会人になっていくということに関しては、どのような形で測定、評価したら明確化されるかという評価手法が見つからないことが課題であるということであった。
 現在、THINK COLLEGE では、そのような課題について研究しており、本人の状態を動画で撮影し記録することで明らかにする方法を模索しているという。
 例えば、何か同じようなことをやらせる。
 そこでどういった変化が出てくるかということを時系列に記録してデータとして保存し、それらを比較検討し、成長を明らかにするということである。
 しかしながら、このような手法は、人権保護の観点で問題を抱える可能性もあり今後さらに検討していきたいということであった。



【引用おわり】

 障害のある当事者が、同じことでもどのように成長しているか動画記録をとって、比較検討できないか模索している。
 時間かけないで手間もあまりかからないやり方が必要である。
 そうすることは人権保護にもつながるからだ。   

 (ケー)
 知的障害者が大学で授業に参加することで、どのような影響を与えるか。
 メリットについて述べたのが以下のとおりである。
  
 本報告書の引用は第61回目になる。
  


【引用はじめ】

file:///C:/Users/仁/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/ZKHT9TQV/kaigaishisatsu.pdf
諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会 海外知的障碍者高等教育研究班
長谷川 正人・長谷川 美栄・志免木 章・井手 祐輔/他
2016年11月30日

第1章 アメリカにおける知的障碍者の大学進学

第4節 アメリカにおける知的障碍者の大学進学の現状

2 アメリカ全土における大学の知的障碍者受け入れの全般的状況

 なお、知的障碍者が大学の授業に参加することにより、教員たちは自分が学生たちによりよく教えられるように、自分の指導する技術が向上したと答えている。
 さらに、他の学生からの感想では、知的障碍学生がいることで、授業がわかりやすくなったとか、自分たちのためになったと語られている。
 そのような状況があるため、教員たちは、知的障碍者の学生たちに対して、できるだけ自分の授業に参加することを勧める姿も見られるようになっているという。
 このような経過から、元々は、知的障碍者や自閉症等といわれると、何もできない、レベルが低いなどとレッテルが貼られていたが、次第に、そのようなことに対する見方も変わってきており、知的障碍者に対する期待度やとらえ方はかなり向上してきているという。
 また、学生である知的障碍者自身にも大きな変化が見られるようになった。
 すなわち、以前は、自分は知的障碍者であるということで、自尊感情が低かった学生が、「自分は大学生である」という自覚と誇りを持つようになり、自分自身に対するとらえ方が大きく変わり、自尊心が育ってきているという。
 それと共に、本人の人間的な成熟度が大幅に向上しており、これは他の健常者といるからこそ起こりうることであろう。



【引用おわり】

 教員、一般の学生にとっても、知的障害者の参加によってわかりやすい授業内容の工夫がなされるといった感想が述べられている。
 知的障害のある学生も大学における授業に参加できたことで、自尊感情の高まりをもたらしている。
 お互いにとってウィンウィンの関係が成り立つ可能性を述べている。
 もちろん、これが全てに当てはまるわけではないだろう。
 でも、こうした可能性がある事実を評価して、今後のあり方に関して期待したい。  

 (ケー)
 知的障害者の大学受け入れに関して、評価システムにそって調査・研究が行われている。
 その内容は、ホームページで公表している。
 各大学の取り組みがどのような状況にあるか明らかになっている。
  
 そのことに関しての内容が以下の通りである。
 本報告書の引用は第60回目になる。
  


【引用はじめ】

file:///C:/Users/仁/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/ZKHT9TQV/kaigaishisatsu.pdf
諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会 海外知的障碍者高等教育研究班
長谷川 正人・長谷川 美栄・志免木 章・井手 祐輔/他
2016年11月30日

第1章 アメリカにおける知的障碍者の大学進学

第4節 アメリカにおける知的障碍者の大学進学の現状

2 アメリカ全土における大学の知的障碍者受け入れの全般的状況

 そこで問題になることは、THINK COLLEGE が関わっている学生については、評価システムをまとめる際は、学生の性別、出身地、あるいはその他の個人情報は記録に記載されないが、他のいろいろな情報源を見ると、個人の特定が可能になってしまうことである。
 そのため、この評価システムの結果というのは一切公表することができなくなっており、これは、連邦政府の個人情報守秘義務となっている。
 ただ、THINK COLLEGE は、この 27 のプロジェクトに関して、毎年、年次報ということでホームページで公表している。
 既に、初年度と 2 年度の内容はホームページ上に公表している。
 また、他の州も、THINK COLLEGE が制作した評価システムを有料で利用している。
 この評価システムを利用している州が、カリフォルニア州、サウスカロライナ州、ジョージア州、そして、ペンシルバニア州である。
 これらの州から上がってくるデータと、THINK COLLEGE が包括している 27 のプロジェクトの結果とを比較し分析なども行い各大学の取り組み等について調査・研究を行っている。



【引用おわり】

 以上のような調査内容を参考にして、知的障害者の大学受け入れにどんな課題があるか明確になる。
 今後の課題解決をどのように改善すべきか取り組みが可能だ。
 こうしたデータを積み上げてより良い取り組みを行う必要がある。 

 (ケー)

WHAT'S NEW?