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ゆたかカレッジで重視している職員のスキル

 22, 2019 05:00
 ゆたかカレッジの視察団がフリンダース大学において質疑応答を受けた。
 それに理事長等がゆたかカレッジの現状について答えている。
 カレッジを運営するための公的資金のこと、在籍期間のこと、カリキュラムのこと、職員の資格のことについてである。

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第248回目だ。
 
 

【引用はじめ】

file:///C:/Users/仁/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/ZKHT9TQV/kaigaishisatsu.pdf
諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会 海外知的障碍者高等教育研究班
長谷川 正人・長谷川 美栄・志免木 章・井手 祐輔/他
2016年11月30日

第3章 オーストラリアにおける知的障碍者の高等教育保障

第9節 フリンダース大学視察

7 ゆたかカレッジプレゼンテーション質疑応答

質問「社会福祉の枠の中で運営していくための資金はどこから出ているのですか?政府それとも他からですか。」

理事長「政府と地方自治体が分け合って、本人負担は 0 円、全額公的なお金が出ています。」

質問「それは 5 つのカレッジ全てについていえることなのですか。」

理事長「そうです。」

質問「4 年という期間ですけれども、4 年間勉強した後で、まだまだ自立して生活していくだけのスキルが身についていない場合にはどうなるのですか。」

理事長「延長ができる仕組みを作っています。」

質問「自立できるまで勉強ができるということですか。」

理事長「はい。30 歳まででも大丈夫です。」

質問「毎年それぞれの学年で身につけてほしいというスキルがカリキュラムとして作られているのですか。」

志免木「カリキュラムは全部作っています。ただその通りに行かないこともありますので、そこは個別の対応をすることによってカバーしています。」

質問「職員として働いている人たちの資格っていうものはどういったものなのでしょうか。」

理事長「ほとんど教員免許、経験のある人で、中途採用がほとんどです。」

質問「教師として教えた経験や教員免許以外で障碍に関わる経験というのは何か求められているのですか。」

理事長「障碍者福祉の現場で働いていた人もいますけど、主には教育のスキルのほうを重視しています。」

質問「教員の資格・経験を持っている人は、必ずしも障碍の経験がなくてもいいということですか。」

理事長「そうです。ただ、障碍についての研修はすごく重視してやっていかないと難しい面が沢山あります。」

 

【引用おわり】

 ゆたかカレッジでは、職員研修に力を入れている。
 特に、採用段階では教員資格があって、学校教育の経験者である人が主である。
 障害に関することも研修できるようにしている。      

(ケー)
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